自分の体を知る7つのフィジカルチェック前編
「ドライバーが130ヤードくらいしか飛びません・・・」
「今の悩みはなんといっても飛距離。ドライバーは130ヤードくらいしか飛ばないし、しかも右にスライスしてばかり。やっぱり、真っ直ぐ飛ばして180ヤードくらいは欲しいんです」(西本さん、ゴルフ歴3年、平均スコア110前後)
今回、西本さんが体験したのは、コナミスポーツ・ゴルフアカデミーのゴルフトリニティメソッド。フィジカル、サイエンス、テクニックが三位一体となったこの新メソッドで、個人個人の体の特徴から、弱点を克服するレッスンを進めていきます。
技術的な問題もさることながら、そもそも自分のカラダが思うように動かせないなら、それはカラダの問題です。まず、飛距離に悩む西本さんのフィジカルを徹底チェック。ゴルフスイングに関わる7つのフィジカルチェックで、あなたのカラダの癖が分かるので、是非お試しください!
【撮影協力】コナミスポーツクラブ目黒
チェック1 普段、真っ直ぐ立っていますか?
アドレスに大きく関わるのが、普段の直立した姿勢です。耳たぶ、肩のくぼみ、ももの付け根、膝、くるぶしから3センチ前方。この5箇所にシールを貼って真っ直ぐ立つと姿勢の歪みが一目瞭然です!
首や肩が前に出ている人が多いんです
デスクワークが長い方は、姿勢が悪くなりがち。直立したときに、シールが一直線に並ばず、頭や肩が前に出てしまう人は、アドレスでも同様の癖が現れます。肩がすぼんでいると、アドレスで肩のラインが開きやすくなり、アウトサイドインの軌道になりがちなんです。この点、西本さんはほぼ一直線で合格です。
チェック2 クォータースクワットできますか?
次は、立った状態から腰を軽く落とす、クォータースクワット。そんなの簡単!と思う方もいるでしょうけど、一つ条件がありますよ。それは、膝を前方に出さないようにして腰を落とすこと。つまり、お尻を後方に突き出すようにして、腰を落とせれば合格です。
股関節の柔軟性が正しいアドレスに必要です
クォータースクワットは、股関節の柔軟性を知るためのチェックです。正しいアドレスは股関節で前傾姿勢を作ります。これによって、腰がきれいに回るポジションになるんです。西本さんは膝が出ず合格ですが、膝がどうしても前に出てしまう人も多いんですよ!
チェック3 肩関節の水平回転
いくら肩を回せといわれても、肩関節が固ければ、それは不可能ですよね。写真のように、右腕を左腕で押さえるようにして、肩の柔軟性をチェックしてみましょう。上体とほぼ平行になれば合格。西本さんの場合、左肩がやや固い。つまりテークバックで左肩を入れるのが難しく、肩を捻るパワーが生まれにくいと言えますね。
肩が深く入らないとオーバースイングになりがち
テークバックで肩が入りにくいカラダの人が、もっと回そうとすると、右膝が伸び上がったり、軸が左に傾いたりして、逆体重のオーバースイングになりがちです。アドレス時の右膝の位置を変えずに、しっかりと踏ん張って、どこまで上体を捻れるかがパワーを生む鍵となるんです。
チェック4 肩関節の内旋で遼くん度チェック!
遼くんは、このポーズで小さく前へならえみたいに、両肘を前方にまっすぐ伸ばすことができますよね。これが、肩の内旋の柔軟度を現しています。腰に手を当てて、両肘を内側に合わせるように動かしてみましょう。腰に当てた状態から、肘が内側にある程度入ればOKです。
肩が十分に入りフォローが伸びる
テークバックでは左肩が内側に回り(内旋)、フォローでは逆に、右肩が内側に回ります。この肩の内旋に柔軟性があれば、テークバックで深く肩が入って十分に捻れ、それを解放した後は、腕が詰まることなく、フォローでグンと伸びるフォームが可能です。
動きにくい箇所はありましたか?それがすなわち、あなたのフィジカルの弱点です。次回は、残り3つのチェック事項をご紹介しますので、是非トライしてみて下さい!
■ 藤澤伸一インストラクター プロフィール
1984年生まれ、東京都出身。駒澤大学ゴルフ部を経て、現在コナミスポーツクラブ荻窪南口勤務。その人の悩みの原因を、素早く見つけるのが得意。そんなレッスンを通じて、ゴルフの楽しさを伝えることが一番のやりがい。