ゴルフと筋肉

<ゴルフと筋肉>太もものストレッチ

2018/02/17 05:00

「大腿四頭筋(だいたいしとうきん)」は太ももの前面にある筋肉群

大腿四頭筋の構造

大腿四頭筋は太ももの前面に位置し、人体で最大の体積を持つ筋肉群です。

最も表層に近く、太もも前面にある「大腿直筋(だいたいちょっきん)」、同じく前面外側の「外側広筋(がいそくこうきん)」、前面内側の「内側広筋(ないそくこうきん)」、最も深層部にある「中間広筋(ちゅうかんこうきん)」という4つの筋肉で構成されています。ただし「中間広筋」は「大腿直筋」の下の隠れた場所に位置しています。

日常生活から様々なスポーツまで、ありとあらゆる動きに関与しているため、この筋肉群を痛めてしまうと、その影響は大きいでしょう。

膝関節を伸ばす、股関節を曲げる

大腿四頭筋の位置

大腿四頭筋の主な役割は、膝関節の伸展と股関節の屈曲です。立ち上がる動作や歩行時には膝関節を伸ばす働きをし、歩行で足を前に踏み出す動作や、階段の上り下りで足を持ち上げる際には、股関節を屈曲させる働きをします。

体積が非常に大きいので、鍛えることで多くの脂肪を燃焼し、筋肉量を増やしやすい箇所です。その結果基礎代謝が高まれば、ダイエット効果が期待できるでしょう。

下半身の中で目立ちやすい筋肉なので、美しい体を維持するためにもストレッチは有効です。

ゴルフではどう使われる?

ラウンド中の歩行やカートの乗り降り、特に傾斜地などのバランスを崩しやすい状況では、大腿四頭筋が重要な役割を果たします。

ショットの際には土台となる下半身と体全体を支え、スイング時には体が倒れて軸がブレないように保ちます。さらに力強いスイングにするには、しっかりと地面を踏みしめて足の底から力が逃げないように意識すると良いでしょう。

比較的鍛えやすい筋肉群なので、ストレッチをうまく日常生活に取り入れてみましょう。

大腿四頭筋のストレッチ:その1

横になり、後ろから足首を引っ張る

足首を同じ側の手で持ちながら引っ張り、大腿四頭筋のストレッチ感をつかむ。20秒キープ×2セット

大腿四頭筋のストレッチ:その2

立って身体の後ろで足首を持ち、太ももをストレッチ

壁に手をついて立ち体を支えながら、片方の足を同じ側の手でつかみ、腰の方へゆっくりと引き上げる。体幹と股関節をまっすぐに保ちながら、大腿四頭筋が引っ張られる感じをキープする。左右で1セットとし、20秒キープ×2セット

監修/ダンロップスポーツクラブ 流山おおたかの森 支配人:伊藤 宜充