<ゴルフと筋肉>腕のストレッチ
「上腕筋群(じょうわんきんぐん)」は上腕部に位置する筋肉の総称
上腕筋群は上腕部に位置する筋肉の総称で、「上腕筋(じょうわんきん)」、「上腕二頭筋(じょうわんにとうきん)」、「上腕三頭筋(じょうわんさんとうきん)」などで構成されています。
上腕筋と上腕二頭筋は上腕の前面にあり、力こぶが出来るイメージから混同されがちな筋肉です。力こぶとして目立つのは外側に位置する上腕二頭筋で、その深層に上腕筋が存在します。上腕三頭筋は上腕二頭筋の裏側にある筋肉で、「二の腕」とも呼ばれる部分です。
非常に目立つ筋肉群なので、逞しい腕や引き締まった腕を目指したい場合、トレーニングは有効でしょう。
ひじ関節を曲げる、伸ばす
上腕筋と上腕二頭筋はともにひじを曲げることが主な役割で、物を持ち上げたりする動作はもちろん、物を引き寄せたり、日常生活のあらゆる動きに関与しています。
一方、上腕三頭筋はひじを伸ばす役割を担っており、物を押し出す動作にも関わります。
逞しく太い腕を手に入れたいのであれば、上腕の3分の2の体積を占める上腕三頭筋をきたえることが効率的とも言われています。
ゴルフではどう使われる?
ゴルフで、上腕筋群の関与は非常に高いものだと言えるでしょう。クラブを持ち、素振りをしてボールを打つ一連の動作だけでも、腕を曲げる、伸ばす動作が含まれます。スイングの際はクラブの動き、つまりスイングプレーンやスイングアークを安定させる働きをします。
さらにカートの乗り降りの際に体を支えたり、キャディバッグの持ち運びといった、何気ない動きでさえも、腕を使えば必ず上腕筋群が関わっています。
上腕三頭筋は加齢とともに筋肉が細くなりやすいので、飛距離を維持するためにもトレーニング、日常のストレッチでケアを大切にしましょう。
上腕二頭筋のストレッチ
ひじをまっすぐにして両腕を後ろに伸ばす。ゆっくり息を吐きながら、上腕の前側にある二頭筋が引っ張られる感じをキープする。15秒キープ×3セット
上腕三頭筋のストレッチ
腕を上げ、ひじが真上を向くようにしてひじを曲げる。ゆっくり息を吐きながら、上腕の後ろ側にある三頭筋のストレッチ感をつかむ。15秒キープ×3セット
監修/ダンロップスポーツクラブ 流山おおたかの森 支配人:伊藤 宜充