「え!今のいい当たりディボットから?」が聞こえてくる ディボット跡攻略法 大西翔太
本格的なゴルフシーズン目前のこの時期に、ラウンド中に起きるトラブルや、いざというときに実践できる技術的なショットを身につけておきたいところ。いくつかのシチュエーションをピックアップし、ツアープロコーチの大西翔太氏に打ち方を解説してもらった。
「ディボット跡」からの打ち方レクチャー
今回は、1打目をナイスショットしてフェアウェイをとらえたのにボールはディボット跡(ショットの際に削れてしまった箇所)に…。そんな不運に見舞われても気落ちしないために、対処方法を教えてもらう。
目次
- 1.グリップは短く
- 2.ディボット跡の中央や左側よりにある場合
- 3.左サイドが壁になっているとき
- 4.ディボット跡の右側にある場合
- ディボット跡からのセカンドショットの打ち方を動画で解説
- 【今回のまとめ】ディボット跡からのセカンドショットの打ち方
1.グリップは短く
まず、ディボット跡に入ったときはクラブを短く持ってください。クラブをコントロールしやすくなり、悪いライからでもボールをしっかりとらえることができます。
2.ディボット跡の中央や左側よりにある場合
ボールがディボット跡のどの位置にあるかによって、打ち方が多少異なります。ディボット跡の中央や左側(目標方向)よりにある場合は、ボールの手前にヘッドが入るスペースがあるので簡単。体に対してボールが真ん中になるようにアドレスし、いつも通りのスイングでOKです。ただし、ボールは地面より深いところにあるので、ハンドレートになってしまうとまともに当たりません。インパクト時のハンドファーストの形をしっかりイメージしてから打ちましょう。
3.左サイドが壁になっているとき
ボールがディボット跡のいちばん左側(目標方向)で、さらに左サイドが壁になっていてヘッドが抜けにくそうなときは、フェースを少しかぶせて打ちます。フェースをかぶせることで面ではなく、トウから先行して順にボールに当たっていくのでヘッドが抜けやすくなります。
4.ディボット跡の右側にある場合
ディボット跡の右側(目標と反対側)にある時だけ、クラブヘッドが入るスペースがないので要注意。ダフりやすい状況なので少しテクニックが必要です。まず、インパクトで当たり負けしないようグリップを強く握ります。さらに、ボールを右側に置くことでコンタクトしやすくします。前腕に力を入れて上から打ち込むようなイメージで鋭角にヘッドを入れていきましょう。ただし、ダウンブローがきつくなって、最下点よりも前でボールに当たりやすいので、結果フェースが閉じきらず、右に飛びやすくなります。保険をかける意味でも、ピンよりも左側のグリーン面を狙っていくといいでしょう。
ディボット跡からのセカンドショットの打ち方を動画で解説
【今回のまとめ】ディボット跡からのセカンドショットの打ち方
・クラブを少し短く持つ
・ハンドファーストの形をイメージ
・ディボット跡の左側が壁になっているときはフェースを閉じる
・グリップを強く握り、上から打ち込むイメージ
・ピンよりも左側のグリーンサイドを狙う
ディボット跡に入っても打ち方を知っていれば簡単です!ネガティブな気持ちはミスを誘発しますので、「未知なる体験ができる(笑)」とポジティブに考えましょう。
■ 大西翔太(おおにし・しょうた) プロフィール
1992年生まれ、千葉県出身。青木瀬令奈のコーチ兼キャディを務め、初優勝を含む現在の活躍に大きく貢献。ジュニア育成にも力を入れる人気ティーチングプロとして、多くのメディアで活躍中。確立されたゴルフ理論と分かりやすい指導で、アマチュアからも多くの支持を得る。
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