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スポーツメーカー続々参入! 話題のマスクをゴルフで試してみた

2020/07/10 11:30

マスクを付けてラウンドした印象は…

肌触り抜群の水着素材/ミズノ「マウスカバー」

水着素材を採用するミズノ「マウスカバー」。肌ざわりの良さは抜群

水着素材の採用が多くの関心を集めた。本体には伸縮性に優れる2way ストレッチトリコット素材、口を覆う内側には肌触りが良いポリエステル製の独自素材を使用。女子ゴルフツアーでは、契約プロの原英莉花が着用してプレーした。

ラウンド当日の気温は約30度、湿度は80%を超える蒸し暑さ。手にした印象は非常に軽量で、生地は薄くて滑らかな手触り。装着してみると、Lサイズのため下側の生地がやや余る感じではあったが、フェイスラインと生地の接触部分は、隙間なく吸い付くようにフィットしている。伸縮性に富んだ素材ならではの一体感なのだろう。フルスイングなどの激しい動きにも、ズレるような感覚はない。立体構造のためマスク内部のスペースがある程度は確保され、プレー中でも熱のこもりや息苦しさなどは感じられなかった。

耳にかける部分は本体と一体型で、同じく水着素材が用いられている。生地の幅は約1.2cm。耳に感じるプレッシャーは少なく、長く付けていても痛みが出ることはなさそう。3メーカーのうちでは、マスクの“装着感”はもっとも少なかった印象だ。翌日に手洗いをし、雨模様だったために風通しの良い場所で部屋干しをしたところ、いち早く1時間ほどで乾燥を終えた。

調整機能で抜群のフィット感/ヨネックス「スポーツフェイスマスク」

ヨネックス「スポーツフェイスマスク」。メッシュ状の生地がいかにも涼しげ

生地には、テニスやバドミントンなどプロアスリート用のウエアに用いられている涼感素材「ベリークール」を採用。植物由来キシリトールが配合された同社の独自素材で、汗に反応して熱を吸収する効果があるという。

耳にかける部分は3メーカーで唯一ヒモ状になっており、ポリ塩化ビニル製の小さな丸型ストッパーで長さを調整できる。サイズはフリーサイズのみとなるが、ヒモの長さを自在に調整できるため誰にでもフィットしやすく、耳が痛くなることもない。1サイズの展開ながら、子どもの使用も推奨している。

本体の周りは厚く縁取り加工されて丈夫そうなイメージ。マスク上端には長さ10cmほどの芯が通っており、顔の形に合わせて形状を調整できる。立体構造のためマスク内にスペースができているが、呼吸が激しくなると、吸引時に裏側の生地が口にやや触れることがあった。それでも暑さや息苦しさを感じないのは、通気性の良さと、同社独自の涼感素材による効果か。当然ながらスイング時にズレることもなく、プレーへの支障はまったく感じられなかった。

3層構造で広いスペース確保/アンダーアーマー「UA スポーツマスク」

アンダーアーマー「UA スポーツマスク」。自立するほどの重厚な造り!(左上)

アスリートの使用を想定した独自の3層構造で、呼吸がしやすいようマスク内に広いスペースを確保。肌に触れる3層目には、伸縮性がある接触冷感のアイソチル素材を採用した。通気性、フィット感、涼しさ、洗濯可で繰り返し使えることを特徴に挙げている。

試しに縦に立ててみると、そのまま自立するほどの重厚な造り。マスク内のスペースは3メーカーでもっとも広く確保されていた感覚で、呼吸が激しくなっても形状が崩れることなく、息苦しさを感じることはまったくなかった。肌と接触する部分の生地はソフトでストレッチ性があるため、顔を包むように隙間なくフィットし、呼吸による眼鏡やサングラスの曇りも防いでくれる。運動量を問わず、あらゆるスポーツに適している印象で、この価格設定もうなずけた。

耳にかける部分の生地幅は約1cm。本体ともに伸縮性があるため、スイング時にマスクのズレが気になることはない。一般的なマスクと比べると本体に厚みがあるため、アドレスなどで視線を下に向けたときに、黒色のマスク表面がやや視界に入るものの、慣れれば気にならなくなる程度。本体表面には撥水加工が施されており、洗濯の際に水をはじく様子が確認できた。

入手困難な状況が続く

いずれのマスクも予約受付を開始した当初から品薄が続いており、6月下旬の時点で全メーカー受付を終了。次回の発売日や購入方法については、7月上旬時点で決まっていない。次回以降も注文が殺到することが予想され、入手には公式ホームページなどの追加発表を小まめに確認する必要がありそうだ。

取材協力/茅ヶ崎ゴルフ倶楽部

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