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開幕戦V・西郷真央の「真似ポイント」は始動 大きなスイングアークを生む秘訣とは?

2022/03/09 15:29
手元から始動できている場合(右)とできていない場合(左)。シャフトが水平になった段階で動きに大きな差が生まれる

国内女子ツアーの今季初戦「ダイキンオーキッドレディス」は西郷真央の初優勝で幕を閉じた。昨季はパーオン率3位、トータルドライビング1位になったショットメーカーだ。そんな西郷のスイングを矢野東が分析。アマチュアが真似したいポイントを探った。

真似ポイントは手元からの始動

西郷の特徴は「スイングアークがすごく大きいこと。ヘッドが常に体の遠くを回っていますね」。スイングアークが大きいことで遠心力が増し、飛距離アップ。さらに「ヒジや手首が曲がらないのでフェースの向きが変わらない。スイングを見ただけで曲がらない選手だろうなと想像がつきます」。身長158センチと決して大柄ではないが、昨季はドライビングディスタンス10位、フェアウェイキープ率23位と飛距離と方向性を両立。スイングから見た長所がデータにもしっかり表れている。

アマチュアが西郷のような大きなスイングアークを目指すなら、真似しておきたいポイントが始動だ。「西郷選手のテークバックは手元から動き始めます。ヘッドからではありません。アマチュアの皆さんも意識するといいですね」。反対にヘッドが先行するテークバックは、手首を使ってクラブを上げている証拠。ヘッドが体に近づき、スイングアークは小さくなってしまう。

手元から始動できていれば、写真右のようにシャフトが地面と平行になった段階で手元が大きく動いているはず。手元がほとんど動いていない写真左のような体勢になる場合は、「手元から」の意識を強く持った方がいいだろう。

取材協力/FIVE ELEMENTS

■ 矢野東 プロフィール

1977年7月6日生まれ。群馬県出身。ツアー通算3勝。2000年にプロ転向し、08年にシーズン2勝を挙げて賞金ランキング2位に輝いた。ツアープロとして活躍する傍ら、現在は都内のゴルフスタジオ「FIVE ELEMENTS」でチーフコーチとして活動中。

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