森田さ~ん、全米女子プロのお天気は? 「雨予報続く 最終日の晴れ間に期待」/森田正光のメジャー天気予報
米女子ツアーのメジャー第2戦「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」が日本時間22日夜に開幕する。舞台は米国北東部のバルタスロールGC。TBSのニュースでもおなじみ、気象予報士の森田正光さんに4日間の天気を解説してもらった。
温暖湿潤気候でムシムシと
バルタスロールといえば、青木功さんとジャック・ニクラスの死闘をイメージされる方も多いと思いますが、意外とその場所がどの辺りにあるか、ご存じない方もいるかもしれません。住所でいうとニュージャージー州のスプリングフィールドで、ニューヨークにほど近く、マンハッタンまで車で約40分と都心に近い場所にあります。
緯度は北緯40.7度と日本の青森ぐらい、米国でも北側に位置します。ただ、北部といっても6月なので、最高気温は30℃近くまで上がるはず。温暖湿潤気候でそれなりに雨も降り、ムシムシした日が多いのも特徴といえるでしょう。また大西洋が近くて東海岸特有の暖流の影響を受けやすく、西海岸のロサンゼルスやサンフランシスコといった場所よりは暖かく感じるかもしれません。海の方が温かく、海からの東風も吹きやすいと思われます。
気象データのある、バルタスロール近くのニューアークの過去の6月の天気を調べてみると、月の平均気温は22.8℃とやや高め。月の降水量も109.9mmとそこそこ雨も降ります。今回も4日間通してずっと快晴ということにはならないのではないかと予想されます。日によっての気温の変化が大きいのも特徴で、それによって雨がザっと降る可能性もありそうです。
また6、7月は米国の東側はハリケーンの影響を受けやすく、雨雲を北に押し上げてニュージャージーの天気にも影響を及ぼします。ただし今大会の期間中はハリケーンらしきものは見当たりません。ただ、気になる雨雲が発生しています。
では、気候の特徴を踏まえて4日間の天気予報を見ていきましょう。
南からの湿った空気が流れ込み続ける影響で、期間を通して雨が降りやすい天気になりそうです。予選ラウンドの木曜日(22日)は雨に加えて気温もそこまで上がらないので、寒さも気になる一日になりそうです。その後の金曜日から土曜日にかけても雨が降る予報に。最終日は雨雲の抜けるタイミングがあり、もしかしたら日が差す時間もありそうです。週末に向けて、気温も上がってくる予定で、ムシムシとするかもしれません。なんとか最終日だけでも晴れてくれるといいですがね…。
雨の中で耐える展開になりそうですが、最後に笑うのはいったいどの選手になるのでしょうか。
協力/ウェザーマップ