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女子プロが選ぶ「最もドライバーがうまい選手」トップ3 1位はやっぱり…

2024/12/30 15:00
ことしもやりますランキング。栄えある一位に選ばれたのは?

女子プロにアンケートを行い、スイングなどの部門別ベストプレーヤーを選出してもらう年末恒例企画。第1弾は「最もドライバーがうまい選手」。賞金シード選手(2024年同ランキング上位50人)を中心に25人から得た回答をもとに、得票数TOP3とその理由を紹介する。

【3位】山下美夢有/4票

上田桃子が「左右対称」と評するスイング

<2024年 山下美夢有:平均距離53位、パーオン率3位>

ことしのメジャーやパリ五輪で活躍した山下美夢有が、4票を獲得して3位という結果となった。山下に投票した河本結は「いつもフェアウェイの真ん中にいるイメージ」と、その正確性を理由に挙げた。複数のプロも「曲がるイメージがない」とその“フェアウェイファインダー”ぶりを称賛。決して飛ばし屋とは言えないが、パーオン率3位、FWキープ率2位という結果が物語るように、彼女のその安定感に敬意を表している選手が多いようだ。

<女子プロたちの声>
「とってもスイングのバランスがいい。左右対称なスイングだから飛ぶイメージはないけど、スピン量が安定してそうに見える」(上田桃子
「曲がるのをイメージができない」(尾関彩美悠

<そのほか投票した選手>
佐久間朱莉

【3位】岩井明愛/4票

「丸く振っているように見える」と評される岩井明愛のスイング

<2024年 岩井明愛:平均距離6位、パーオン率2位>

今季2勝を挙げた岩井明愛が、山下美夢有と並んで3位にランクインした。妹の千怜とセットで「岩井ツインズのスイングが良い」という回答が多く、彼女らの正確なドライバーショットと飛距離が評価されていることが分かる。明愛のスイングは、テンポよく振り切る小気味いいスイングが特徴。アイアンも上手く、パーオン率2位という抜群の安定感を発揮している。

<女子プロたちの声>
「よどみなく、テンポがいいイメージ。連続再生してもずっと丸く見えそう」(阿部未悠
「思い切りのいいスイングをするけど曲がらない」(藤田さいき

<そのほか投票した選手>
大里桃子河本結

【2位】岩井千怜/5票

体も年々強化されて持ち前の安定感を支えている

<2024年 岩井千怜/平均距離13位、パーオン率22位>

3位の岩井明愛に続き、妹の岩井千怜が5票を集めて2位にランクインした。明愛に飛距離は多少負けるが、それでもツアーの中では飛ばし屋の部類。「とにかく曲がらない」という声も多かった。

<女子プロたちの声>
「いつ見ても曲がらないので、ゴルフが簡単そうに見える」(山路晶
「いろんなことが出来そうなスイング」(藤田さいき

<そのほか投票した選手>
新垣比菜大里桃子河本結

【ランク外】小祝さくら/3票

いつ見ても球筋が安定している小祝

<2024年 小祝さくら/平均距離8位、パーオン率10位>

3位に一票届かずランク外の4位となったのは、国内ツアー11勝の小祝さくら

<女子プロたちの声>
「安定してグリーンに乗せている」(原英莉花
「フェアウェイ真ん中につけている印象が強い」(阿部未悠

<そのほか投票した選手>
河本結

【1位】竹田麗央/8票

<2024年 竹田麗央/平均距離1位、パーオン率1位>

4月「KKT杯バンテリンレディス」での国内女子ツアー初優勝を皮切りに、シーズン8勝をマーク。初の年間女王の座に就いた竹田麗央が8票を集め1位に輝いた。ドライビングディスタンスは歴代最高263.19yの“超”飛ばし屋。来季は米国に主戦場を移すが、その飛距離はおそらく海の向こうでも威力を発揮するはず。さらにパーオン率1位と、そのショットの安定感に多くのプロから称賛の声が上がった。

<女子プロたちの声>
「フェードヒッターだけどしっかり飛ぶ。安定感が半端ない」(古江彩佳
「そもそものターゲットが違う。私が気にしないといけないバンカーを楽に超えてくる」(山内日菜子
「振ろうと思ったらスイングが大きくなるものだけど、彼女はゆっくりコンパクトに上げてから加速できるのがすごい」(渡邉彩香

<そのほか投票した選手>
小祝さくら竹内美雪三ヶ島かな永峰咲希神谷そら

見事1位に輝いた竹田のスイングは後ろからもCHECK !(横にスライドしてご覧ください)

【おまけ】1位の竹田麗央が選んだのは原英莉花

師匠・ジャンボ尾崎ゆずりの大きなスイングが特徴

<2024年 原英莉花/平均距離12位、パーオン率13位>

竹田がドライバーのうまい選手として選んだのは原英莉花。その理由について「飛ぶし、球も力強くていいなと思って見ています。去年一緒に回った時にドライバーがうまい印象でした」と話す竹田。実際、原に関しては多くの選手が「ドライバーがうまい」という感想を挙げており、一緒にラウンドをするとそのうまさがより伝わってくるのだろう。竹田も原も平均飛距離は260yd超。女子プロのアスリート化も顕著になった結果となった。

次回は「アイアン編」をお届けしたい。