編集部J子が行く！初めての「ゴルフピラティス」

月1ラウンダー、ゴルフ編集部に勤務するJ子。寒さが身に染みる最近はゴルフ場からも足が遠のきがち。そこでJ子はお正月太りしたことをキッカケに、トレーニングに励んでみようと決意。気になっていた話題の「ゴルフピラティス」を体験してきました。普通のピラティスと何が違う？飛距離アップに即効性があるって本当？などなど、体作りも意識してみようかなというあなたの心得となりますように･･･不肖J子の初体験シリーズ第3弾を紹介します。

「ゴルフには行きたいけど、外は寒いしなー」なんて、家でぬくぬく過ごしてしまった年末年始。寒い時期だからこそ、プロゴルファーを見習ってトレーニングに充てて、体力＆飛距離アップを目指しちゃおうと思ったワケ。そこで思いついたのが、以前から気になっていた「ゴルフピラティス」。毎年のことながら、お節に餅に…と正月太りを回避できなかったことも反省しつつ、引き締め効果もあるって聞いちゃったもんだから、「これは一石二鳥！」と飛びついてみたのでした。

見つけたのは、ゴルフレンジが併設された「ドゥワンプラススタジオ」。LPGAのティーチングプロでもあり、ピラティス指導者資格を持つ土井二美プロが直接指導してくれるんだって。スタジオに入ると、まずは、その日の体調に関する面談。ヒアリングを終えると、土井プロはにっこり笑い、「ではいつも通り、ボールを打ってみましょう」と、J子をいきなりレンジに立たせました。「あれっ、きょうはゴルフレッスンを受けに来たわけではないんですけど…」。おろおろしながら素振りをするJ子。正面では、スマホを取り出した土井プロが動画撮影を始めている…いったい何のため？

「J子さんの関節は柔らかく、体の捻転は上手に行えています。けれど、アドレス時、つま先側、（足の）親指に重心がかかっていること、また左腰にわずかな硬さがあります」と動画をチェックして、瞬時に体のクセを診断！「この2つを直せばもっとスムーズな回転でボールを打っていくことができるわよ。今から行うトレーニングで体のバランスを少しずつ整えて行きましょうね～」。なんだか目の前がすごく明るくなって「はい！」と元気に返事してしまったけど、この後、地っ味～ぃに効く、きついトレーニングが待っているとは……。

まずは殿筋（お尻）のトレーニング。横向きに寝たら、上の足をアップ、ダウン、アップとゆっくり繰り返す動きからスタート。上下に動かす足を「遠くに引っ張りながら」というポイントを意識しつつ、左右ともに行います。これがお尻の外側に効くぅーー。

次に腹斜筋（わき腹）のトレーニング。バランスボールの上に肩を載せたら、上体は床と平行にキープ。伸ばした足とは逆側の手をまっすぐ伸ばしたまま、体をひねって足方向に上体を起こします。ボールと、支えとなる片足でバランスを保ちながら行いますが、小さな動きなのにこれが意外ときつい！体を無理に起こそうとするとバランスを崩しそうになるし、翌日の筋肉痛は間違いなさそう。

最後は「ボディキー」という器具を使った体幹トレーニング。半月型の不安定な器具の上で、バランスを保つというもの。インストラクターの三村美絵先生は簡単に手本を見せてくれたけど、まるで生まれたての子鹿？のようにガクガクプルプル…。超カッコわるいんですけどー。

ひとまずトレーニングは終了。飛距離アップに即効性があるのか、その真偽を尋ねてみた。「飛距離アップを求めるなら、上部胸椎を開くこと。アームローテーションが柔らかく、スムーズに行えます」。トレーニング前の筋膜リリース（筋膜のねじれ歪みを元に戻し、筋肉が正しく動けるように回復させるストレッチ）で緩めてあげると、体の意識が目覚めやすいんだとか。これなら自宅でもできるから、チャレンジしてみよっと！

「ほら、いま自然と足の裏全体で立てているじゃない？ それが正しい身体の重心の乗せ方ね」。たった1時間弱のエクササイズで、こんなに身体が変化するのは感動レベル。なんだか背筋もシャンとしたし、心なしかウエストにくびれ？のようなものが･･･ううん？ないない。気のせい。ダイエットに即効性は求めてはいけません。継続は力なりってことで、シーズンインを待ちわびながら、冬の自主トレを心に誓ったのでしたーー。

■ 協力：ドゥワンプラススタジオ、ドゥワンゴルフアカデミー

■ イラスト：Misa Sagawa