今さら聞けない「1Wが50g台なら100g前後がベスト」アイアンシャフトの重量ついて教えて
【アマチュアSさんの“今さら聞けない”】
自分に合ったアイアンシャフトの重さってどうやって選ぶのしょうか?アマチュアにはどれくらいの重さが向いていますか?
ヘッドスピードが落ちない範囲で重いもの
【たけちゃん'sアンサー】
私が日ごろフィッティングしていて感じるのは、適正よりもかなり重いアイアンシャフトを使っているゴルファーが多いという事です。
一般的には何年も前から「振れる範囲で一番重いものを選ぶのが良い」と言われており、特に若いゴルファーだとどうしても重いシャフトを勧められる傾向にありました。
ですが、アイアンはドライバーと違って短いため、少々重くても振れてしまいます。私はお客さんに対して「振れる範囲で」という曖昧な言葉は使わずに、「ヘッドスピードが落ちない範囲で」重いものを選ぶべきだとお伝えしています。
ドライバーシャフトの重量を目安に
適正なアイアンシャフトの重量を選ぶためには、ドライバーシャフトの重量を目安に考えます。まずは自分に合うドライバーシャフトの重量を知り、それを基準に考えましょう。
重量フローの観点からいうと、ドライバーシャフトが50g台であればアイアンシャフトは100g前後、ドライバーシャフトが60g台であればアイアンシャフトは120g前後がお勧めです。
また、適正重量には握力も関係します。両手の握力が計100kgに満たないゴルファーは、当たり負けの原因となるので、110g以上のアイアンシャフトを使うべきではないです。
重すぎるとダウンブローに打てなくなる
重すぎるシャフトはインパクト前に手元が下に落ちてクラブが寝て入りやすいため、球をダウンブローで打てなくなります。
アマチュア男性の適正な7番アイアンの入射角は、女子プロの平均値と同じ「-2.3度」ぐらいと考えてください。それよりも鈍角になっている場合は重すぎるシャフトを使っている可能性があるので、一度測定器などで入射角を確認してみてもよいでしょう。
ただし初めは自分で判断するのは難しいと思いますので、フィッティングを受ける事をお勧めします。
たけちゃんの1分動画解説
■ゴルフクラブABCとは
巷には様々なゴルフクラブがあふれ、自分にぴったりの一本を見つけるのは至難の業。そもそもクラブを選ぶにも難しい用語が多く、深く知ることを敬遠している人も多いのではないか。そこでクラブ選びに役立つ「基礎中の基礎=“ゴルフクラブのABC”」を、全国から“患者”が訪れるというすご腕クラブフィッターたけちゃんに分かりやすく教えてもらう。
■ たけちゃん プロフィール
香川県丸亀市で「ゴルフショップイシイ」を営むクラブフィッター。フィッター界の第一人者、浅谷理氏に師事し、クラブ&パターフィッター、TPIインストラクター、ゴルフラボ公認エンジニアの資格を持つ。ゴルフはHDCP「9.9」の腕前だが、自身のプレーより他人のクラブを“診る”ことに喜びを感じる。出演する「ズバババGOLF」のYouTubeでは軽快なトークで人気を集める。