キャロウェイ特集
2023/08/25

キャロウェイの新『APEX PRO』 女子プロも唸った「打感」とは

ほどよい飛距離にツアーレベルのコントロール性能を融合したAPEX PRO

キャロウェイがこのほど発表した新たな「APEX」シリーズのツアープレーヤーによるテストが始まっている。新登場するのはアイアン3機種とフェアウェイウッドとユーティリティの良さをあわせ持つUWの計4モデル。国内女子ツアー「ニトリレディス」の会場では中空アイアン「APEX PRO」のテストが行われ、選手たちから打感の良さに驚く声があがっていた。いったい、どんな手ごたえなのか?

中空アイアンの概念を覆した?!

中空アイアンは独特の打感や音に特徴がある。性能的に優れていても、選手によっては馴染めないケースもあった。ただ、今回のPROに関してはそんな違和感を持った選手はほとんどいなかったようだ。

軟鉄鍛造のキャビティーバック「X フォージド STAR」を使用中の柏原明日架は「以前のモデルに比べて打感が変わって、音も静かになりましたね。(単一素材の軟鉄)鍛造と比べても、ほぼ同じフィーリングだと思います」とPROの進化に驚いた様子。ボールの上がりやすさ、スピン性能にも手応えを感じていた。

新APEX PROは、ロフトの少ない番手と多い番手で使い分けた構造と素材が特徴。フェースの素材やつくり方が異なり、4、5番は飛距離とスピンのバランスを重視。一方、6番からPWは距離のコントロールとスピンの安定性を考えたフェースプレートで、全番手にわたって中空構造モデルとは思えないほどの心地良い打感をもたらすという。

コンパクトなヘッドでオフセットは前作よりさらに小さい

同じくテストを行った上田桃子は「打感がソフト」と感想を漏らした。加えてヘッド形状についても「プロモデルっぽいハードな感じがなくて、やや大きめなのでやさしく見えます」。クラブへのこだわりが強い選手だけに実戦投入までには、これから何度もテストを繰り返すことになるだろうが、初打ちの段階としてはかなりの好感触を得たようだ。

また、長年愛用するAPEX アイアンを手放せない木村彩子も「実は新しいもの好きなんです」とニューモデルのPROに興味津々。実際にテストを行うと「ボールが乗る感触があって、しっかりボールが上がって、スピンも入りますね」。木村はプロになる前に中古ショップでアルバイトをしていた。その経験を生かしてか「アマチュアも含めて、いろんな人に合うクラブだと思います」と話していた。

打感、飛距離性能とも◎ 選択の幅が広がる

抜けの良さを発揮するリーディングエッジとトレーリングエッジの面取り(左)。フェースを搭載するボディは軟鉄鍛造で、バックフェースにはタングステンプレートを新搭載

テストに立ち会ったツアー担当の島田研二氏は「女子の場合、7Iで31~32度が標準なので少しロフトを立てることになるとみています。ロフトを立てたときに少しグースが入るので、グースネックを好む選手には比較的受け入れられやすいのではないかと思います」。カタログスペックではPROの7Iのロフトは33度。飛距離性能も高いため、このままのロフトで使用するのか、わずかにロフトを立てて使用するのか、選手によって好みが分かれる部分となりそうだ。

今回のテストには参加できなかった河本結はロングアイアンのみ前作の「APEX PRO」を使用しており、今作もコンボアイアンの一部として使用する選手が現れる可能性は十分。中空アイアンの違和感が解消されたことで、選手たちにとって選択肢が広がるのは間違いない。その動向に注目して、参考にしたい。

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