フットジョイ特集
2022/02/01

シューズで飛距離を伸ばす!? ゴルファーの要望に応えるNo.1ブランドの気概

連載:飛びを求めたシューズが紡ぐストーリー
シューズ開発について語るフットジョイ事業本部の星裕介本部長

道具を使うスポーツであるゴルフにおいて、とかく注目はクラブやボールに集まりがちだが、シューズは同等かそれ以上に重要な役割を担うギアといえる。歩くこと自体に調子の良し悪しは感じなくても、足元の快適性は全ショットに影響し、それこそスイングの再現性や疲労度などプレー内容を左右する。

ゴルフシューズの最適なフィット性にこだわった靴作りで、長きにわたって世界中のゴルファーから高い支持を集めているブランドが「フットジョイ」だ。

ツアー使用率No.1

PGAツアーが統計を取り始めた1945年以降、フットジョイのゴルフシューズは2020-21年シーズンで「ツアー使用率No.1」(約58%)を獲得するまで、実に76年連続でトップシェアの“定位置”を維持し続けている。

開発のヒントはゴルファーとの対話から生まれるという

直近のシーズンでは、ヨーロピアンツアーで約59%、米女子ツアーで約50%、日本男子ツアーで約52%を記録し、世界中の主要ツアーでいずれもNo.1の使用率を獲得した。

「長年にわたってNo.1に居続けているのは、積み重ねてきたノウハウ、ブランド力、そして製品力があるからだと考えています」と語るのは、アクシネット ジャパン インク社フットジョイ事業本部の星裕介本部長だ。

「何を一番に求められているのかを常にヒヤリングして、その中からヒントをもらう」。

ツアー選手やアマチュアプレーヤーの声に真摯に耳を傾け、ゴルファーに寄り添い続けるモノ作りの姿勢が、一朝一夕にはいかない分厚い実績を積み重ねてきた大きな要因だろう。

寄せられる声には、ボールの飛距離や正確性、全体的なプレーの調子など、シューズの履き心地とは直接相関のなさそうな内容も含まれる。快適性だけを求める靴作りであれば聞き流されるところだが、靴の機能でプレーに貢献することも追求するのがフットジョイの流儀。快適なシューズへの機能付加ではなく、機能側から考えて快適なシューズにも仕上げる開発で、ゴルフシューズのイノベーションをリードしてきた。

最新作「ツアーアルファ」も選手の要望に応えて誕生したモデルのひとつ

たとえば、 「飛びを極めろ。」をキャッチコピーに掲げ、 2月11日に発売される最新のツアー仕様ゴルフシューズ「TOUR ALPHA」(ツアーアルファ)の開発も、契約ツアープロの「もっと正確に、もっと飛ばしたいなどの声が多かった」という要望を受け、全くの白紙から「飛ばせるゴルフシューズを作る。シューズで飛びを創出すること」をコンセプトに掲げて着手した、まったく新しい発想への挑戦だった。

ゼロベースでの再構築

足元から飛距離アップにつなげるゴルフシューズの開発について、星氏は「今までの固定概念を捨て、スコアアップと飛距離アップのためにシューズに必要なものは何かを考えるところから始めました」と振り返る。

飛距離アップを実現するために搭載されたテクノロジーとは?

フットジョイが誇る歴代のツアーシューズに脈々と受け継がれてきたノウハウに依存しないゼロベースでの再構築は、トップブランドであればこそ難しいが、ひとたび方針が決まれば開発陣の腕も鳴る。

「飛びを最大化するシューズの必要条件は“安定性”と“フィット性”です。足元にパワーをためるにはシューズの安定性が不可欠。足元にためたパワーを無駄なく上半身、そしてボールへと伝えるには、シューズと足のフィット性が極限までなければいけません」

パーツ単位で最適な機能を模索し、相乗的な効果を得るための検証が続いた

構想の実現に向けて開発陣がまず行ったのは、テークバックからトップ、切り返しからフォロースルーに至るスイングの一瞬一瞬に改めてフォーカスし、それぞれの動作中にシューズがどう作用するべきかを分析することだった。シューズをパーツ単位に分解して最適解を求め、すべてのパーツをイチから組み合わせていった。

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