ゴルフプライド特集
2026/05/12

握るだけで自信が湧く―ゴルフプライド社長の哲学を米国本社で聞いた

連載:世界が選んだグリップ

デザインを重んじる日本市場へのアプローチ

すべてのゴルファーのためにゴルフプライドの旅は続く

GDO:今後のアジア地域のマーケット戦略、とくに日本の市場とどう関わっていく予定なのか教えてもらえますか。

レドフォード氏:戦略の第一歩はやはりゴルファーの「手」から始めること。それは日本人の手であれ、ドイツ人の手であれ、我々は手から始めます。

私は日本で仕事をしていた経験もありますが、日本の人たちは「デザイン」をとても重要視するところが、個人的には好きです。ですから、日本向けの製品に関しては、目を引くような新しいデザインを考えていきたいですね。アジア、その中でも日本が私たちにとって重要なマーケットであることは間違いありません。

世界初の「グリップフィッティングラボ」で想像を超えた体験

「グリップフィッティングラボ」に潜入

最後にレドフォード氏が取材班を案内したのは、5月にグランドオープンする、おそらく世界初の「グリップフィッティングラボ」だった。

GDO:グリップのフィッティングとは今までなかなか聞いたことがありませんね。

レドフォード氏:グリップに対して我々はある使命を持っています。それはゴルファーのグリップに対する認識を、「ただの取っ手(ハンドル)」から「パフォーマンスツール」に変えること。その行動の一つが、このラボの設立だったんです。具体的にはアンディに話を引き継ぎます。

同社イノベーション部門リーダーのアンディ・エリクソン氏は、ズラリと陳列されたグリップの前で話し始めた。

手にフィットするグリップとは何か。イノベーション部門のリーダーが解説

「このラボは手にぴったりフィットするグリップがいかに重要か、いかにプレーを楽しくするかを再認識してもらうための施設といえます。フィッティングがうまくいけば、訪れたゴルファーが駐車場の自分の車に戻ったときに、『これは想像以上だ』、『こんなに自信を持てたことはない』という2つの感情を持ってもらえるはずです」

さらに、そのフィッティングの流れを解説してくれた。

「まずフィッティングに向けて温かいタオルで心と手を整えてもらいます。そして、どんなグリップが理想か、丁寧に聞き取りをします。プレーヤーとの面談が終わったら、すぐに打撃エリアに移動して、さまざまなグリップの選択肢(コード入り、コードなし、フィーリング、サイズなど)を試し、最後にフィッティング結果を仕様書にまとめます。長年の試行錯誤を、たった1時間のフィッティングセッションに凝縮できるのです。そうすることで、プレイヤーの心に迷いがなくなるのです」

同社のリサーチによれば、摩耗したグリップは飛距離が「2.2ヤード」も落ちてしまうとか。ゴルファーなら、1度は訪れてみたい施設ではある。

グリップをパフォーマンスツールに。そのための調査と研究が新たな技術革新を生む

最後に再び、レドフォード氏が口を開いた。

「グリップをパフォーマンスツールとしてどのように変えていくのか。サイズ、素材、スイング中のグリップの挙動など、我々ももっと調査が必要です。これは投資でもあり、得られたデータを開発にも生かしていきたい。フィッティングのアルゴリズムはどのようなものが最適なのかも含めて、これからも研究は続いていきます」

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