新製品レポート

J.スピースの要望がカタチになった タイトリスト T100 アイアン

2019/09/16 05:00
J.スピースの要望を取り入れて作られた「T100 アイアン」を試打

【ミヤG】
タイトリストのアイアンは従来からのAPシリーズがなくなって、新たにTシリーズとなりました。「T100」「T200」「T300」の3モデルが展開されていて、こちらの「T100」は最もヘッドが小ぶりで、なおかつロフトが寝ているモデルになります。

【ツルさん】
「T100」は、これまでの「AP2」の後継モデルといえるでしょうね。長年「AP2」を使ってツアーで活躍しているジョーダン・スピースの要望を全面的に取り入れて、細部がブラッシュアップされています。

7番のヘッドの大きさはアスリートモデルとして標準的。短い番手ほど小ぶりになる「プログレッシブ設計」が採用されている

【ミヤG】
ヘッドの大きさは、マッスルバックほど小ぶりではなく、アスリートモデルとしては平均的なサイズ。構えてみると、トップブレードが薄く、とてもシャープな印象を受けます。

【ツルさん】
僕自身は「718 AP2」を愛用していますが、7番アイアンを構えたときの印象はほとんど同じ。ただし「T100」は、短い番手になるほどヘッドサイズが小さくなります。「T100」のPWを構えてみると、「718 AP2」に慣れている僕からすると「小さい!」って感じます(笑)。この新設計には、ボーケイウェッジとのつながりを良くする意味もあるそうです。

【ミヤG】
打ってみると、やはりツアープロが使うアイアンだけあって操作性がいいですね。それに、ロフトのわりにちょっと飛ぶような気がする…。

【ツルさん】
ロフト角が同じ「718 AP2」と何回も打ち比べましたが、「T100」のほうが数ヤードだけ飛びました。計測値はさすがに飛びすぎですが、どうやらフェースの肉厚が「718 AP2」よりも少し薄くなっていて、ボール初速性能が向上しているみたいです。そのうえ、打感はソリッドでフィーリングがとてもいい!

【ミヤG】
こういうツアー向けアイアンも、地味に進化しているんですねぇ。

【ツルさん】
構えやすさ、操作性、打感を犠牲にすることなく、少しだけ飛ぶようになっているところがいいですね。付け加えると、ソール形状もスピースの要望で「718 AP2」から変更されているそうです。この部分に関しては、洋芝の上から打たないと分かりづらいですね。

【ミヤG】
やさしいわけじゃないし、すごく飛ぶわけではないけど、難しすぎて手に負えないこともない。優等生なアイアンです。

【ツルさん】
タングステンが入れられている複合素材ヘッドなので、ツアーモデルにしてはブレづらさと寛容性が感じられます。僕ぐらいの腕前のゴルファーにとっても、背伸びしないで扱えるちょうどいい性能です。

プロモデルだが難しすぎないのが◎。718AP2よりも少しだけ飛ぶようになった

■ 試打したクラブのスペック

タイトリスト T100 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度)●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

タイトリスト
発売日:2019/08/30 参考価格: 129,600円