新製品レポート

メジャー4勝のケプカが愛用 JPX 919 ツアー アイアン

2020/01/06 05:00
ケプカの好みが凝縮されたミズノ「JPX919 ツアー アイアン」を試打

【ミヤG】
これは僕が以前から気になっていたアイアンなんですよ。ブルックス・ケプカが使っているモデルですよね?

【ツルさん】
ケプカは、ナイキがゴルフクラブ事業から撤退して以降、特定のクラブメーカーと契約せずに自分が気に入ったクラブを使い続けています。そんな彼のお眼鏡にかなったのが、ミズノの「JPX900 ツアー アイアン」というモデルでした。その後継モデルとなる最新版がこの「JPX 919 ツアー アイアン」です。ケプカも、すぐにこの最新モデルにスイッチしていますよ。

トップブレードが薄く、ツアーモデルらしいシャープな見た目

【ミヤG】
メジャーチャンプが使っているアイアンだけあって、トップブレードが薄く、とてもシャープなヘッド形状です。ヘッド全体がサテン仕上げになっているのもシブイ!

【ツルさん】
余談ですが、前モデル「JPX900 ツアー」は、もともとミズノがケプカに使ってほしくて、彼の好みを強く反映して作り上げたアイアンだったそうです。クラブ契約には至りませんでしたが、結局はケプカがクラブ性能を気に入って使ってくれることになったとか。「JPX 919 ツアー」は、前作よりもトップブレードがより薄くなり、ソール幅がほんの少し広くなっています。

【ミヤG】
打ってみると、打感がいいし、操作性がいい! 僕は普段からミズノの「MP-5 アイアン」を使っていますが、ロフト設定が同じなので飛距離性能はほぼ同じ。性能的にはよく似ています。

【ツルさん】
ヘッド素材に高品質な軟鉄であるS25CM(1025E)が使われていて、なおかつグレインフローフォージドHDという独自製法が採用されています。そのおかげで、打感は最上級に心地いいです。「ミズノプロ」のアイアンには、打感がよりやわらかく感じられるように銅下メッキの処理がされていますが、この「JPX 919 ツアー」にはそれがありません。それでも十分にいい打感です。打っていて楽しくなります!

【ミヤG】
特別に難しいアイアンには感じませんが、ヘッドが小ぶりで操作性がいいぶん、引っかけグセのある僕が打つと、球がつかまりすぎる傾向が強かったです。

【ツルさん】
単一素材のハーフキャビティですから、やさしくまっすぐ打ちやすいとは言えません。けれど、小ぶりのマッスルバックアイアンよりは安定性が高いし、ショットの再現性を高めてくれそうな良さが感じられます。ミズノのアスリート向けシリーズ「ミズノプロ」は、国内では基本的にミズノの認定店でフィッティングしてから購入するシステム。けれど、この「JPX 919 ツアー」は通販でもすぐに買えます。それも魅力だと思いますね。

打感の良さや操作性の高さは◎。マッスルバックほどのシビアさはなく、ショットの再現性が高い

■ 試打したクラブのスペック

ミズノ JPX 919 ツアー アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度)●シャフト:N.S.PRO モーダス3 ツアー 120 ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

ミズノ
発売日:2019/07/05 参考価格: 129,600円