新製品レポート

高級感があるユニークな新構造モデル テーラーメイド トラス パター

2020/04/13 05:00
三角ネックの斬新な形状「トラス パター」を試打(左:TM2、右:TB1)

【ミヤG】
テーラーメイドから一風変わった新形状の「トラス パター」シリーズが登場しました。ブレード型2種類とマレット型2種類の全4モデルが展開されています。

左からTB1、TM2。見慣れないネック形状に、最初は違和感を覚えるかも?

【ツルさん】
シャフトとヘッドをつなぐネック部分の形状が、鉄橋などに使われているトラス(三角形)構造になっているのが商品名の由来だそうです。この独自のデザインによって、インパクト時のヘッドのねじれを80%、抑制する効果があるのだとか。直進性や打感が良くなるそうですよ。

高価格帯のパターだが、そのぶんデザイン性も高く、高級感がある。(左:TM2、右:TB1)

【ミヤG】
試打するモデルは、ブレードタイプの「トラス TB1 トラスヒール パター」とマレットタイプの「トラス TM2 トラスセンター パター」です。

【ツルさん】
変わったカタチのパターなので、キワモノ系の安っぽいモデルかと思っていたのですが、実際に手に取ってみると、思いのほか高級感があってデザイン性が高い。3万6000円+税という価格なりの所有感が得られますね。では、ミヤGから試打をどうぞ!

【ミヤG】
ブレード型とマレット型の2モデルを試打してみたところ、個人的にはマレット型のほうが好みでした。「TM2」はツノ型になっていて方向を定めやすいし、少しヘッドが小ぶりです。ストロークに集中しやすく感じられるのが気に入りました。

【ツルさん】
僕もマレット型の「TM2」のほうが好みでした。良いところを挙げると、シャフトの延長線上にフェースセンターが位置しているため、センターシャフトのパターのように芯に当てやすく感じられるところですね。ただし、インパクト音が「ピキン!」という高音で、この打感は個人的には苦手でした。

【ミヤG】
2モデルでは、打感が少し違いますよね。ブレード型の「TB1」のほうが低めの打音になっていて、打感だけで選ぶなら、ブレード型がいいです。そもそも、このトラス構造の効果って、どうなんでしょう。面白い発想だとは思いますが、僕はあまり恩恵を感じられなかったです…。

【ツルさん】
こういう特異な形状をしているなら、もっと明確な性能向上のフィードバックがほしくなりますよね。構えたときにトラス構造のネック部分が目に入ってくるので、その点でも違和感は否めません。ただし、パターはゴルファーの主観や好みが大きく反映されるクラブ。このパターがハマる人もいると思いますよ。

ふたりのオススメはマレットの「TM2」。ターゲットにまっすぐ構えやすく、芯に当てやすい

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド
トラス TB1 トラスヒール パター
トラス TM2 トラスセンター パター
●ロフト角:3度●ライ角:70度

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

テーラーメイド
発売日:2020/02/07 参考価格: 39,600円
テーラーメイド
発売日:2020/02/07 参考価格: 39,600円
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