“すっきり顔”でやさしく操作できる キャロウェイ マーベリック プロ アイアン
【ミヤG】
「マーベリック プロ アイアン」は、シリーズで最もヘッドが小ぶり。トップブレードも薄めになっていて、オフセットが少ない。個人的にはいちばん構えやすく感じます。7番アイアンのロフト角は30.5度。今どきのアイアンとしては標準的なロフト設定ですね。
【ツルさん】
見た目はシャープにまとめられていますが、ヘッド内部にはキャロウェイのハイテクがぎっしりと詰め込まれています。タングステン・エナジー・コア、ウレタン・マイクロスフィア、360フェースカップはもちろん、AIによって最適化された偏肉設計のフェースが採用されているのが大きな特徴です。では、打ってみましょう!
【ミヤG】
ヘッドが小ぶりなぶん、操作性がいいですね。ただし、これまでに試打したマーベリックの他の2モデルと比べると、「マーベリック プロ」はシビアに感じます。ヘッド形状や打感など、全体的な印象は悪くないのですが……。
【ツルさん】
僕は打っていて、それほどシビアには感じませんでしたよ。インテンショナルにドローやフェードを打ちやすく、ラインを出していくような抑えた球も打ち分けやすい。そういう球筋の操作ができるのに、打点がズレたときに飛距離が落ちにくい寛容性も備わっています。こういうミスヒット時の許容性の高さは、AIによるフェース設計の恩恵なんだと思います。
【ミヤG】
僕が打つと、期待したほど飛距離も出ないんですよね。あまり相性が良くないのかも。
【ツルさん】
極めて飛ぶような印象はないですが、想定ユーザーが中上級者と考えると、飛びすぎないから使いやすいとも言えます。
【ミヤG】
100切りを目指している人には、あまりオススメできないかな。飛ばせて曲がりにくい他の2モデルのほうが、スコア向上には貢献してくれそうです。
【ツルさん】
このアイアンの良さは、毎ショットでの飛距離の安定性と、番手に応じた弾道を打ちやすいところ。操作性とやさしさのバランスがちょうどいいので、これから80台や70台のスコアを目指す人に使ってみてほしいですね。
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ マーベリック プロ アイアン
●番手(ロフト角):7番(30.5度)●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー105 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。