新製品レポート

直進性の良さに加えて打感が向上! テーラーメイド SIM MAX アイアン

2020/07/06 05:00
やさしさと打感の良さを両立させたという「SIM MAX アイアン」を試打

【ミヤG】
SIM MAX アイアン」のいちばんの特徴は、なんといってもスピードブリッジというバックフェース側のヘッド構造。これによってヘッドの剛性が高められて、ボール初速アップの一要素になっているそうです。7番のロフト角は28.5度となっていて、ロフトでも少し飛ばせそうですね。

ヘッドはやや大きめでトップブレードが厚い。7番のロフト角は28.5度だ

【ツルさん】
ソールには貫通型のスピードポケット、ネック部分は軽量化のためのフルーテッドホーゼル、360度のアンダーカットキャビティなど、テーラーメイドがこれまでに開発してきたハイテク要素がてんこ盛りとなっています。昨年発売された「M6 アイアン」の後継モデルになりますが、そこから何が進化しているのか、試打して確かめてみましょう!

【ミヤG】
トップブレードは厚め。ヘッドも少し大きめに見えますが、フェースサイズはそこまで大きくありません。グースも控えめになっていて、中上級者でも違和感なく構えられそうです。打ってみると球のつかまりが良くて、ロフト角28.5度でスチールシャフトが装着されているにも関わらず弾道が高い。飛距離もよく出ています。

【ツルさん】
標準採用されているシャフト「KBS MAX85」とヘッド性能との相性がバツグンですね。これだけ球が上がってくれれば、問題なくグリーンに止められそうです。印象的なのはフェースの弾きがいいのに、打感がとてもやわらかいこと。この「SIM MAX アイアン」は、ヘッドの底部に搭載されている振動吸収材が前作よりもトウ・ヒール側に長くなっています。フルレングスエコーダンピングシステムという長い名称が付けられていますが、その効果は絶大です!

【ミヤG】
大きめのヘッドでやさしく飛ばせて、なおかつ球をつかまえやすいところもいいですね。こういう飛ばせるアイアンにありがちな、プッシュするようなミスが一発も出ませんでした。

【ツルさん】
ヘッドをターンさせやすく、フィニッシュまで振り抜きやすいのも長所ですよね。テーラーメイドのアイアンはMシリーズからそうでしたが、直進性が高いのも大きな魅力。ヘッドがブレにくくてミスヒットに強く、本当に球が曲がりにくい。そのうえ、このモデルでは打感まで良くなっています。バックフェースを見るとハイテク感があってゴテゴテしているけど、実際に打ってみるとやさしさを備えた正統派ですよ。

【ミヤG】
テーラーメイドはウッドが人気だけど、アイアンとなるとちょっと印象が薄いんですよね……。

【ツルさん】
「SIM MAX アイアン」は前作よりも薄肉フェースになっていて、番手別のフェース偏肉設計まで採用されています。やさしく飛ばせるアイアンに買い替えたいと思っている人には、ぜひ購入の候補に入れてもらいたいです。

直進性と打感の良さが光る。弾道が高く、グリーンに止めやすいのも◎

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド SIM MAX アイアン
●番手(ロフト角):7番(28.5度)●シャフト:KBS MAX85 JP ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

テーラーメイド
発売日:2020/02/07 参考価格: 115,500円