シンプルに飛ばせて曲がりにくい ブリヂストン ツアー B JGR アイアン

【ミヤG】
ブリヂストンのJGRシリーズに新たなアイアンが追加発売されました。モデル名は「JGR アイアン」となっていて、まさにそのまんまです（笑）。

【ツルさん】
昨年9月にJGRシリーズがフルモデルチェンジして、そのときには「JGR HF3 アイアン」が登場しました。つまりJGRシリーズのアイアンは、計2モデルでの展開となるわけですね。先に発売されている「JGR HF3 アイアン」は中空構造のモデルですが、新しい「JGR アイアン」は深いポケットキャビティが特徴。トウ側にウェイトを配置することで高慣性モーメント設計になっているようです。

【ミヤG】
ヘッドが大きめで、構えたときに安心感があります。うまくヒットして、まっすぐに球を打ち出せそうなイメージが沸きますね。ラージヘッドなんだけど、ヘッド形状がキレイですし、スコアラインの下2本には白いラインが入っているため、フェースを目標方向に向けやすい。かなりアドレスしやすいアイアンだと思います。では、打ってみます！

【ツルさん】
打感は、いかにもフェースの反発が良さそうな弾き系ですよね。キャビティ内部には振動吸収材が搭載されているのですが、それでも「ピキャッ」という高音がします。

【ミヤG】
7番のロフト角が28度ということもあって、よく飛びます。曲がりにくさも確保されているし、フェース下部のミスヒットにも強い感じがします。ツルさんは、打ってみていかがですか？

【ツルさん】
飛ばしやすくて曲がりにくい、シンプルなアイアンのように感じました。けれど、どうせ買うなら先に発売されている「JGR HF3 アイアン」のほうがいいと思いますね。2モデルはロフト設定が同じなので飛距離はそれほど変わらないし、打感は圧倒的に「JGR HF3 アイアン」のほうがいいです。

【ミヤG】
「JGR アイアン」と「JGR HF3 アイアン」では、標準シャフトのラインアップや価格帯が違うみたいですよ。「JGR アイアン」のほうがお手頃価格になっています。

【ツルさん】
う～ん…。それにしても、この「JGR アイアン」の存在価値がよく分かりません。このアイアンはJGR史上最大の高慣性モーメント化を達成しているそうですが、長所はその安心材料だけなのかなと思ってしまいます。そもそも「JGR HF3 アイアン」だって、十分に曲がりにくいクラブ。そのうえディンプルフェースなどの先進テクノロジーを使ったブリヂストンの意欲作ですよ。それと比べると「JGR アイアン」は、いたって普通のアイアンという印象。せめて2モデルでロフト差ぐらいはつけてほしかったです。

【ミヤG】
ツルさんは、「JGR アイアン」よりも「JGR HF3 アイアン」推しですね。

【ツルさん】
完全にそうです（笑）。もうひとつ気になったことがあります。高慣性モーメント化したアイアンにありがちなのですが、「JGR アイアン」はスイングしたときにヘッドのトウ側を重く感じてしまう。スイングタイプによってそう感じない人もいるでしょうが、僕はこの感覚がとても苦手。はっきり言って「JGR HF3 アイアン」のほうが、いいクラブです。

【ミヤG】
とは言え、「JGR アイアン」が構えやすくてやさしく飛ばせるアイアンであることは間違いないので、気になる方はぜひ試打してみてほしいです！

■ 試打したクラブのスペック

ブリヂストン ツアーB JGR アイアン
●番手（ロフト角）：7番（28度） ●シャフト：N.S.PRO 850GH ●フレックス：S

■ マイクラブ情報

ミヤG：ミズノ MP-5 アイアン
●番手（ロフト角）：7番（34度） ●シャフト：プロジェクト X ●フレックス：6.0（S+）

ツルさん：タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手（ロフト角）：7番（33度） ●シャフト：ダイナミックゴールド 105 ●フレックス：S200