操作性が良くて少し飛ばせる追加モデル タイトリスト T100S アイアン
【ミヤG】
タイトリストのTシリーズに「T100S アイアン」と「T400 アイアン」が追加されました。タイトリストセレクトストアという一部店舗でのみで取り扱われるモデルとなっています。今回試打する「T100S」は、ぱっと見た感じでは従来の「T100 アイアン」と見分けがつかないですね。
【ツルさん】
「T100S」のSは、ストロングロフトの頭文字。こちらの追加モデルは「T100」よりも2度ロフトを立てた設定になっています。おさらいしておくと、もともと「T100」はジョーダン・スピースの要望を取り入れて、人気モデルだった「AP2」をブラッシュアップした最新作。操作性のいいアスリート向けアイアンですが、寛容性を持たせてあるのが特徴です。
【ミヤG】
「T100S」のロフト角は7番アイアンで31度、従来の「T100」が33度。2モデルを見比べてみると、確かにロフトは「T100S」のほうが少し立っているのが分かります。けれど、クラブの長さは同じですし、ヘッド形状もまったく同じに見えます。
【ツルさん】
「T100S」は、ストロングロフトでも球が上がるようにヘッド内部の重心調整がされているそうです。それによ~く見ると、ソールの形状も「T100」とは少しだけ違うみたい。そのあたりも微調整されているんだと思いますよ。では、打ってみましょう!
【ミヤG】
構えやすいし、打球感はとてもいいですね。ヘッドが小ぶりなので操作性もいいアイアンです。弾道も問題ない感じですが、すごい感動するようなこともないですね(笑)
【ツルさん】
ベースとなっているモデルが「T100」なので、ヘッドの性能はほぼ同じ。操作性、寛容性、打感なども変わりません。ただ、やはり2度のロフト差ぶん「T100」よりも飛ばせます。半番手は飛ばせる感じですね。
【ミヤG】
そもそも、どういうゴルファー向けに追加発売されたんでしょう?
【ツルさん】
タイトリストのTシリーズには、「T100」よりも飛ばせて寛容性が高いモデルとして「T200」というモデルが用意されています。けれど、「T200」だとヘッドが大きすぎると感じてしまう人や、もっと自分の意図どおりに球筋を操作したいという人もいるはず。そんなゴルファー向けに「T100S」が存在するのだと思いますよ。あとは、ドライバーがそこそこ飛ぶのに、アイアンでは球がフケ上がって意外と飛ばせてない人にも良さそうです。「T100S」を使えば、少しスピン量が減ると思います。
【ミヤG】
ヘッド自体にはそこまで難しさを感じないので、ちょっとだけ飛ぶアスリート向けアイアンを使いたいアマチュアは、「T100S」の購入を検討してもいいかも知れませんね。
■ 試打したクラブのスペック
タイトリスト T100S アイアン
●番手(ロフト角):7番(31度) ●シャフト:N.S.PRO モーダス ツアー 105 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。