アスリート好みに寄せた中空ヘッド キャロウェイ APEX PRO アイアン
【ミヤG】
「APEX PRO アイアン」は、APEXシリーズでもっともヘッドが小ぶりのモデルです。マッスルバックのような見た目ですが、実は中空構造のヘッドになっています。
【ツルさん】
ボディはフォージド、フェースはステンレス。AIを使って新設計した「FLASH フェースカップ」が採用されていて、ヘッド内部には約90グラムものタンスグテンと打感を向上するウレタンが備えられています。このあたりのテクノロジーは、「APEX アイアン」や「APEX DCB アイアン」と同じですね。シャープ感のあるルックスを重視して作られたハイテク系アイアンです。
【ミヤG】
トップブレードは分厚くなくて、構えてみると中空構造とは思えない顔つき。個人的には好みです! 打つと、フェースはそれなりに弾き感があります。他の2モデルよりも静かな打音ですが、ハイテク感のある打感です(笑)
【ツルさん】
悪い打感ではないけれど、決して良い打感とも言えないかな。フィーリング面でいうと、同じロフト設定で発売されている「X FORGED CB アイアン」のほうが、はるかに良い打感ですね。
【ミヤG】
このアイアンは、ミスヒットしたときの飛距離のズレが少ない気がします。例えば、ちょっとフェースの下目でヒットしたときでも、グリーン手前のバンカーを越えていってくれるような寛容性があるし、曲がりも抑えてくれます。
【ツルさん】
アスリート好みのヘッド形状で、7番で33度というロフト設定。そのわりに少し飛ばしやすいのも長所です。実際に「X FORGED CB」よりも少し飛ばせるヘッド性能です。
【ミヤG】
ヘッド形状や構えやすさにこだわりつつ、少しやさしく飛ばしたい人向けのモデルですね。
【ツルさん】
「APEX アイアン」もそうなんですが、7番アイアンの試打だけでは判断してほしくないモデルなんですよね。番手別の設計になっているので、5番アイアンを打ったときに打ち出しから球が上がりやすく、やさしく飛ばせることがより体感できるはずなんです。長い番手が苦手という人は購入を検討してもいいモデルですよ。
■ 試打したクラブのスペック
キャロウェイ APEX PRO アイアン(2021年モデル)
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●硬さ:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト T100S アイアン
●番手(ロフト角):7番(31度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 115 ●硬さ:X
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42~43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。