カッコ良くて全方位的に扱いやすい ミズノプロ 223 アイアン
【ホッシー】
3つのモデルが展開されているミズノプロの2022年シリーズ。性能的には中間に位置するのが、今回試打する「ミズノプロ 223 アイアン」です。前回試打した「ミズノプロ 221 アイアン」は本格的なマッスルバックでしたが、こちらはポケットキャビティ構造。ポケット部にはバッジによってフタがされています。外観デザインは、とてもスマートですね。カッコいいです!
【ツルさん】
「ミズノプロ 223」は、ヘッド素材にクロムモリブデン鋼を用いた鍛造アイアン。JPXシリーズの「JPX921 FORGED アイアン」と同じ製法で作られていて、マイクロスロットと薄肉フェースを採用しているところも似ています。ただし、構えたときの印象は「ミズノプロ 223」のほうがシャープでクリーン。ミズノプロらしい、アスリートに好まれる顔つきになっています。打感を良くするために、銅下メッキも採用されていますよね。
【ホッシー】
クロムモリブデン鋼の打感が、どういう感じなのか興味津々です。では、打ってみます!
【ツルさん】
ホッシー、ナイスショット! このアイアンは、ホッシーには合ってそうですよ。
【ホッシー】
とても打ちやすくて、扱いやすいアイアンです。飛距離も出ますし、アイアンらしいスピン量も確保されています。心配していた打感は、まったく問題ナシ! 軟鉄素材のようなフェースに吸い付くムッチリ感はありませんが、軽めの心地よい打感が味わえます。
【ツルさん】
打ってみて驚いたは、意外とヘッドに安定感があるところ。スイング中のヘッド挙動が機敏すぎないから、球筋の左右ブレが少ないです。ヘッド内部にタングステンは使われていないのですが、実はヘッド慣性モーメントは高いんじゃないかなと思います。よく見ると、ソールのトウ側にかなりボリュームを持たせてありますよね。
【ホッシー】
でも、球筋を打ち分けられる操作性はありますよね。
【ツルさん】
一般的なアマチュアに受け入れやすい、ちょうどいい直進性と操作性のバランスだと思います。マッスルバックの「ミズノプロ 221」と比べると、段違いにこの「ミズノプロ 223」のほうがスイングのミスには寛容です。全体的な平均点が高く、個人的にはとてもいいアイアンだと感じました。
【ホッシー】
7番で32度という、少しだけ飛ばせるロフト設定も現代的でうれしい。これから頑張って練習に励みたい100切りを目指すゴルファーから上級者まで、幅広く使えそうなモデルですね。
■ 試打したクラブのスペック
ミズノプロ 223 アイアン
●番手(ロフト角):7番(32度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 115 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:ピン i500 アイアン
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●硬さ:R300
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン(2019年)
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:AMT ツアーホワイト ●硬さ:S200
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは46m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのドロー、アイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。