アスリート好みの形状とコントロール性能 本間ゴルフ TW757 Type-S ドライバー
【ホッシー】
本間ゴルフから登場したTW757シリーズ。前回に試打した「TW757 Type-D ドライバー」は、めちゃ低スピンで直進性が高いモデルでしたよね。今回はその兄弟モデルとして用意されている「TW757 Type-S ドライバー」を試打します。
【ツルさん】
構えてみると、「Type-D」とのヘッド形状の違いを明確に感じます。こちらの「Type-S」は、クラウンのヒール側が絞られていて、トウ側にボリューム感がある洋ナシ形。クラシックな雰囲気があって、中~上級者向けのように感じるモデルです。
【ホッシー】
僕は、こういうヘッド形状が大好き! 古い話ですが、僕は昔にタイトリストの「983E」というドライバーを気に入って使っていたことがありました。この「Type-S」は、その当時のドライバーを想起させてくれます。ソールのすわりが良くて、フェースアングルもオープンすぎるわけではなく、とても構えやすいです。それではツルさんから試打をどうぞ!
【ツルさん】
何も考えずに1発目を打ってみると…、自分でもビックリするぐらいボールが右に飛んでいきました(笑)。ヘッド自体は、左へのミスが出にくいタイプの性能だと思います。「Type-D」を試打したあとに打つと、余計に球がつかまらない気がしますね。
【ホッシー】
気を抜いて打つと、僕も右へのスッポ抜けが出てしまいました。けれど、しっかり球をつかまえようと思えば、ドロー系の球筋が打ちやすいです。操作性がいいドライバーなんですね。
【ツルさん】
ホッシーがドローを打ったときには、いい弾道が出ていましたよね。ちょっと意外だったのはスピン量です。前回の「Type-D」よりも、今回のほうがスピンが入っていました。
【ホッシー】
ヘッド形状からのイメージだと「Type-S」のほうが強弾道になりそうに思えますが、実際にはそうじゃないですよね。僕はもともとスピン量が少ないので、弾道の高さでいうと「Type-S」のほうが良かったです。けれど、操作性がいいぶん、難しさを感じました。スイングのミスが直接的に弾道に出てしまい、左右にバラけやすかったです。
【ツルさん】
弾道の操作性を確保するために、あえて超・低スピン性能にはならないようにヘッド設計されているのでしょうね。ソールの前後に配置されている2つのウェイトを付け替えて、フェース寄りが重くなるように調整すると、ヘッドの操作性がさらに高まりますよ。
【ホッシー】
「Type-D」は、パワーさえあれば誰にでも使えそうなモデルだけど、こちらの「Type-S」のヘッド性能を使いこなすには、球筋を打ち分けられるスキルが必要になりそうです。
【ツルさん】
ボールを右に打ち出して左に戻したいドローヒッターの場合は、「Type-S」のほうがイメージどおりに打ちやすいと感じるかもしれません。持ち球のドローを打ってもスピン量が少なくなりすぎず、弾道も安定させやすくなります。TW757シリーズの2つのモデルは、自分の持ち球で選んでもいいと思います。
■ 試打したクラブのスペック
本間ゴルフ ツアーワールド TW757 Type-S ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VIZARD for TW757 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Diamana TB 50 ●硬さ:S
ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX LS ドライバー
●ロフト角:9度 ●シャフト:VENTUS TR BLUE 6 ●硬さ:S
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。