弾きがバツグン! 高く飛ばせる好バランス オノフ アイアン AKA(2022)
【ホッシー】
今回試打するのは、オノフ AKA シリーズのアイアンです。第一印象としては、デザインがすっきりしていてカッコいい(笑)。バックフェースにはオノフのシンボルマークがドーンと配されていますが、色使いや無駄な装飾は抑えられています。この外観デザインで簡単にやさしく飛ばせる性能なら…期待が高まりますね!
【ツルさん】
見た目のデザインの良さもあって、発売直後から売れ行き好調らしいですよ。AKAのシリーズはアベレージゴルファー向けに開発されているので、ヘッド自体は大きめ。7番のロフト角が28度という、飛ばしやすい今どきのロフト設定にもなっていますね。
【ホッシー】
構えてみると、グースがしっかりと付けられているので、球をつかまえて飛ばせそうなイメージが湧きます。
【ツルさん】
ヘッド形状も良いですよね。もともとAKAシリーズのアイアンは、ラージヘッドでもアイアンらしい均整のとれた形状を保っていることが長所でした。この2022年モデルは、前作よりもさらにヘッドシェイプが洗練されていて、より構えやすくなっていると思います。では、ホッシーから打ってみてください!
【ホッシー】
おぉ! 思いのほかフェースの弾き感が強い。薄肉フェースが採用されているようで、弾道計測数値を確認すると実際にボール初速もよく出ています。けれど欲を言えば、打感はもうちょっとやわらかいほうがいいですね。
【ツルさん】
バックフェースに大きな樹脂バッジが取り付けられているので、金属的な響きは抑えられていると思います。ただホッシーの言うとおり、「カチッ」とした硬めのフィーリングです。ホッシーが打ってみて、方向性や弾道はどうでした?
【ホッシー】
やさしいアイアンだと思い込んで打ち始めたせいもあって、イメージしていたよりも球がつかまってくれない印象です。直線的には打ちやすいけれど、右方向に飛んでしまうミスが多かったです。でも、ツルさんが打つと、毎ショット同じところに飛んでいましたよね。
【ツルさん】
球がよじれにくく、直線的に打ちやすかったですね。大型ヘッドらしく打点のブレに強いし、弾道安定性に優れたアイアンです。ロフトのわりには球が打ち出しから高く上がってくれるので、実戦でも使いやすいと思いますよ。ただ、ホッシーが指摘したことも分かります。スイング中にヘッドがブレにくい反面、オートマチックにヘッドが返ってくることもありません。球のつかまえやすさよりも、弾道安定性を重視したい人にマッチしそうです。
【ホッシー】
僕が球をつかまえにくく感じたのは、シャフトの影響もあるかもしれません。試打クラブには「KBS TOUR LITE 100」という標準スチールシャフトが装着されていますが、これが全体的に硬くて棒っぽい感じ。僕には少し打ちづらかったです。
【ツルさん】
やさしく打てるヘッド性能に対して、確かにこのスチールシャフトはハードすぎますよね。こういう大型ヘッドには、専用設計のオリジナルカーボンシャフトがいちばん合うと思います。たとえスチールでも、もっとしなりを感じられるタイプのほうが良さそうです。
【ホッシー】
今回とは違うシャフトで、もう一度試打してみたい!
【ツルさん】
もし試打する機会があるのなら、最初にカーボンシャフト装着モデルから打ってみるべきでしょうね。ずいぶん印象が変わると思います。
■ 試打したクラブのスペック
グローブライド オノフ アイアン AKA(2022)
●番手(ロフト角):7番(28度) ●シャフト:KBS TOUR LITE 100 ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
ホッシー:キャロウェイ X FORGED STAR アイアン(2021)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン(2021)
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300
■ ホッシー プロフィール
1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。