ほどよい操作性と寛容性で打感も◎ フォーティーン TB-7 フォージド アイアン

【ホッシー】
2020年に発売されて大ヒット作となった「TB-5 フォージド アイアン」。その兄弟モデルとして新登場したのが「TB-7 フォージド アイアン」です。今回は「TB-5」も用意しているので、新モデル「TB-7」との打ち比べもしてみましょう！

【ツルさん】
「TB-5」は、以前にこの新製品レポートで高く評価したアイアンのひとつなんです。シアターブレード構造という肉厚を変化させたヘッド設計によって、軟鉄鍛造ならではの打感でありながら寛容性を備え、ストロングロフト設計で少し飛ばせる点が魅力。新登場した「TB-7」は、シアターブレード構造やロフト設定を踏襲しつつ、「TB-5」よりもヘッドが小ぶり。アスリート寄りに設計されていることが特徴です。

• ⇒兄弟モデル「TB-5 フォージド アイアン」の試打レポート

【ホッシー】
「TB-7」は、「TB-5」よりもオフセットの度合いが減っていて、ストレートネックに近くなっていますね。個人的にはグースネックのアイアンが好きではないので、「TB-7」のほうが構えやすく感じます。

【ツルさん】
「TB-7」のヘッドは、まるで「TB-5」のヘッドをそのまま縮尺して小さくしたみたい。ヘッドシェイプ自体はそっくりですよね。さっそく「TB-7」を打ってみると、やはり打感はソリッドです。軟鉄鍛造らしいフィーリングに仕上げられています。ヘッドが小ぶりになってシャープ感は増しているけれど、「TB-5」と比較して難しくなっているようには感じないですね。

【ホッシー】
7番のロフト角が30度ということもあって、ほどよく飛ばせます。アイアンらしい打ち応えがあるし、適度にやさしい。ツルさんと同じく、僕もそんなに難しいとは感じませんでした。こう言うとなんですが、「TB-5」と打ち比べても性能差をあまり感じませんでした。

【ツルさん】
ロフト設定が同じということもあるけれど、弾道にもあまり差が出ません。試打クラブに装着されているシャフトが2モデルで異なるので、ヘッド性能よりもシャフトによるフィーリングの違いのほうを強く感じたぐらいです（笑）。「TB-7」は、従来からの良さを引き継いだモデルだと思いますね。“やさしすぎず、難しすぎない”という広告キャッチコピーどおりのヘッド性能です。

【ホッシー】
構えたときに、やさしく打てそうな雰囲気なのは「TB-5」です。安心感を得たい人は「TB-5」のほうがいいかもしれません。けれど、僕のようにシャープな見た目のアイアンが好きな人は、「TB-7」を選んでもオッケーなんじゃないかと。

【ツルさん】
2つのモデルは、ソール形状がけっこう違うんですよね。「TB-5」はワイドソールですが、「TB-7」はソールのトレーリングエッジ側が削ってあります。室内で打っていると差を感じにくいけれど、コースで芝の上から打つとソールの抜け感が変わってくるでしょうし、その影響で弾道にも少し差が出てくるかもしれません。

【ホッシー】
2つのモデルで操作性の違いって、ありますかね？ ヘッドが小さくなった「TB-7」のほうがコントロールしやすいですか？

【ツルさん】
どちらのモデルにも、ヘッドが機敏に動きすぎない適度な操作性があります。僕の感覚では、「TB-5」にも十分な操作性は備わっています。ホッシーが指摘したとおり、ヘッドの見た目の好みでモデルを選んでも大丈夫だと思いますよ。

■ 試打したクラブのスペック

フォーティーン TB-7 フォージド アイアン
●番手（ロフト角）：7番（30度） ●シャフト：NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ：S

■ マイクラブ情報

ホッシー：キャロウェイ X FORGED STAR アイアン（2021）
●番手（ロフト角）：7番（29度） ●シャフト：NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ：S

ツルさん：タイトリスト T100 アイアン（2021）
●番手（ロフト角）：7番（34度） ●シャフト：AMT ツアーホワイト ●硬さ：S300