新製品レポート

高弾道がラクに打てる重心&シャフト設計 ブリヂストン B3 SD ドライバー

2022/06/20 05:00
軽量設計で振りやすく、ブレずに飛ばせるというブリヂストンの「B3 SD ドライバー」を試打

【ホッシー】
ブリヂストンから新シリーズの1W、「B3 SD ドライバー」と「B3 DD ドライバー」が発表されました。発売は7月下旬なのですが、さっそく試打クラブを借りることができたので、今回からこの2モデルを試打していきます! なんといっても注目すべきは、ヘッドの構造と素材です。ボディ部はフルカーボンで作られていて、フェースのみがチタンとなっています。

構えると、クラウンのヒール側にボリュームがあり、つかまりが良さそうな印象。フェース角はほぼスクエアだ

【ツルさん】
先に言っておくと、「B3」シリーズは現在発売されている「B1 ドライバー」や「B2 ドライバー」の後継ではなく、追加モデルという位置づけ。クラブスペックも「B1」や「B2」とは異なっていて、「B3」は総重量280g(シャフト硬さSR)の軽量設計。クラブ長はカタログ値で45.75インチと長めになっていて、60度法だと46インチを超えるそうです。

【ホッシー】
装着されている40g台の三菱ケミカル製オリジナルシャフト「TENSEI BS RED 40」には、フレックスがRとSRしか用意されていません。このことからも「B3」の想定ユーザーは、ヘッドスピードが遅めの人だと分かりますね。

ソールの最後部にウェイトを搭載。高慣性モーメントによって直進性を高める設計だ

【ツルさん】
今回試打する「B3 SD」は、フルカーボンのボディによって生まれた余剰重量をタングステンウェイトとしてヘッド最後部に配置しています。それによって高慣性モーメント化し、直進性の高いボールが打てるとか。SDとはストレート・ドライブの頭文字です。前置きが長くなりましたが、ホッシーから試打をどうぞ!

ホッシーの「B3 SD ドライバー」試打データ

【ホッシー】
打ってみると、思いのほか打感が爽快です! 完全にチタン製ドライバーのフィーリングで、ボディがフルカーボンであることを感じさせません。事前に知っていないと気付かないレベルですね。僕がいつもどおりのヘッドスピードで打つと、さすがにシャフトは頼りない。ナイスショットも出るけれど、シャフトが動きすぎて弾道が暴れてしまいました。

ツルさんの「B3 SD ドライバー」試打データ

【ツルさん】
そもそもホッシーのように、ヘッドスピード48m/sを出せるゴルファーのためには作られていません(笑)。僕は40m/sで試打してみましたが、これ以上だと振りすぎ。この標準シャフトが装着されている状態だと、適正ヘッドスピードは40m/s以下ですね。

【ホッシー】
試打クラブのロフト角は9.5度ですが、ツルさんが40m/sで打っても高弾道になっています。球が上がらなくて悩んでいるゴルファーが使うと、ビッグキャリーで飛距離アップできそうですね。

標準シャフトの「TENSEI BS RED 40」。先が大きくしなり戻って球を上げてくれる

【ツルさん】
ヘッドの重心位置が深く、なおかつシャフトが大きくしなり戻るので、ヘッドが自然とアッパー軌道になってインパクトを迎えます。その影響でビックリするくらいに球が上がりますが、スピン量も少し多めになります。強い球でランでも飛距離を稼ぎたい人だと、上がりすぎるという感想を持つかもしれません。構えやすいし、打ちやすいし、全体的にはいいモデルだけど、そこだけは留意すべきですね。

【ホッシー】
もうひとつのモデル「B3 DD」もここにあるんですが、見分けがつかないぐらいにヘッド形状がソックリです。次回は「B3 DD」を試打して、今回の「B3 SD」とどんな違いがあるのかを確かめてみましょう!

球の上がりやすさは抜群。直進性も高く、キャリーで飛距離を稼げそうだ。標準シャフトはHS40m/sくらいまでが適正か

■ 試打したクラブのスペック

ブリヂストン B3 SD ドライバー
●番手(ロフト角):9.5度 ●シャフト:TENSEI BS RED 40 ●硬さ:SR

■ マイクラブ情報

ホッシー:テーラーメイド SIM MAX ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Tour AD PT-6 ●硬さ:S

ツルさん:キャロウェイ ローグ ST MAX LS ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:VENTUS BLUE 6 ●硬さ:X

■ ホッシー プロフィール

1978年生まれのGDO編集部員。以前に「ゴルフガレージ」で店舗スタッフをしていた経験があり、過去のゴルフクラブ情報にも詳しい。ドライバーのヘッドスピードは47m/sとアマチュアゴルファーにしては飛ばし屋。けれど、球が左右に散らばるのが悩み。持ち球は低めのフェードでアイアンも低弾道。平均スコアは95くらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

ブリヂストン
慣性モーメント最大化ながら軽量で振りきれる
発売日:2022/07/29 参考価格: 96,800円