「HD」の名を感じるやさしさ テーラーメイド「ステルス HD アイアン」
【シオさん】
昨年2月に発売された「ステルス アイアン」は、すっきりとしたデザインとやさしいヘッド性能がアベレージゴルファーの中で評判となり、大ヒット作となっています。そして今年、兄弟モデルとして「ステルス HD アイアン」が新登場しました。
【ツルさん】
「ステルス」や「ステルス2」シリーズのドライバーには、ハイドローが打ちやすい設計の「HD」というモデルが展開されています。この度、ついにアイアンにも「HD」が登場したというわけですね。手にしてみると、従来の「ステルス」とはヘッド形状がずいぶんと異なっています。ソール幅がかなり広く、なおかつシャローフェースになっているのが大きな特徴です。
【シオさん】
トップラインが立ち上がっていない(トウ側とヒール側の高さに差がない)見慣れない形状のヘッドなので、最初に見たときには躊躇してしまいました。けれど、いざボールにセットアップしてみると、懸念していたほどヘッドの大きさやシャローフェースは気にならないです。
【ツルさん】
ソールの広さやフェースのシャロー感は、限りなくウッド型に近いモデルなんですが、構えてみるといかにもアイアンという顔つきです。このあたりは、うまく作られているなと感心してしまいますね。
【シオさん】
試打してみると、意外と打ちやすくて好印象です。ヘッドが大き目で、動きがもっさりしていて打ちにくいかと思っていましたが、そんなことはないですね。振り抜きやすく、扱いやすさも感じられました。
【ツルさん】
「HD」と名付けられているモデルだけあってヘッドをターンさせやすく、重ったるさを感じずに軽快にクラブを振り抜いていけます。打ち出されたボールには、しっかりとドロー回転がかかっていますよね。
【シオさん】
打ち出しからボールが高く上がってくれるし、まさにハイドローが簡単に打てるモデルです。
【ツルさん】
直進性にも優れているし、やさしさは満点です。ヘッド内部の振動吸収構造「エコーダンピングシステム」の効果で、打感も満足できるレベルに引き上げられています。ヘッドが大きくて、構えたときにソール後方の出っ張りが見えるところを毛嫌いする人もいるでしょうが、このやさしさには代えられません。アイアンに苦手意識を持っている人に、ぜひ試してみてほしいです。
■ 試打したクラブのスペック
テーラーメイド ステルス HD アイアン
●番手(ロフト角):7番(30度) ●シャフト:KBS MAX MT80 JP ●硬さ:S
■ マイクラブ情報
シオさん:タイトリスト T300 アイアン(2019)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S
ツルさん:タイトリスト T100 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300
■ シオさん プロフィール
1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。