新製品レポート

小ぶりでスッキリだけど中身は超ハイテク キャロウェイ「パラダイム アイアン」

2023/03/27 07:00
ボディの剛性を高め、ボール初速UPを実現したという「パラダイム アイアン」を試打

【シオさん】
「パラダイム」シリーズのアイアンは「パラダイム」、「―X」、「―MAX FAST」の計3モデルが展開されています。今回試打するのは、スタンダードの「パラダイム アイアン」です。

前作よりも今作のほうがスッキリしたデザインでシャープに見える

【ツルさん】
7番のロフト角は29度となっていて、現代的な飛び系アイアンとしては一般的なロフト設定です。構えたときに安心感が得られるミドルサイズのヘッドは、オフセットが少なめ。昨年発売された「ローグ ST MAX アイアン」と比べると、格段にスッキリしたヘッド形状になっています。ヘッド自体はそれほど大きくないですが、内部にキャロウェイ独自のハイテクがぎっしりと盛り込まれていますね。

シオさんの「パラダイム アイアン」試打データ

【シオさん】
さっそく打ってみると、結果がイイですね。 低スピン傾向の僕にしてはスピン量が減りすぎず、キャリーも出ています。打点のズレにも強く、スイートエリアも広そうに感じます。

ツルさんの「パラダイム アイアン」試打データ

【ツルさん】
僕もシオさんと同じように、ヘッドサイズ以上の寛容性を感じました。アイアンらしい高弾道を打ちやすく、振り抜きやすいのも魅力ですね。「パラダイム」シリーズのアイアンでは新たに「スピードフレーム構造」が採用されていて、従来のポケットキャビティと中空のいいとこ取りをしたようなヘッド設計になっています。偏肉設計のフェースだけでなく、ヘッド構造にもAI(人工知能)が使われているそうです。すごい時代になりましたね(笑)

【シオさん】
打感も好印象です。フェースの反発は良さそうな一方で、嫌な弾き感は抑えられていて球持ちの良さが感じられます。

【ツルさん】
打感の良さはヘッドに内蔵されている振動吸収剤「ウレタン・マイクロスフィア」が効いているんだと思います。この素材は従来モデルより多く搭載されています。

コンパクトなヘッド形状。フェースが面長で、トウ側が高い

【シオさん】
やさしく打てるし、コースでも使い勝手が良さそうないいモデルです。けど、どうしても“キャロウェイ顔”なのが僕は少し気になります。個人的にちょっと独特なヘッド形状に思えてしまって、構えたときに違和感があるんですよね…。

【ツルさん】
フェースが面長でトウ側が高い。確かにこのヘッド形状は、ゴルファーによって好き嫌いが分かれそうです。とはいえ、これまでのキャロウェイのやさしいシリーズのアイアンと比べると、今作はずいぶんオーソドックスなヘッド形状になっています。ぜひこのあたりは、ゴルファー自身が実際に手に取って構えてみて判断してほしいですね。

飛距離はもちろん、寛容性や打感の良さを備えた飛び系アイアン

■ 試打したクラブのスペック

パラダイム アイアン
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ 950GH neo ●硬さ:S

■ マイクラブ情報

シオさん:タイトリスト T300 アイアン(2019)
●番手(ロフト角):7番(29度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●硬さ:S

ツルさん:タイトリスト T100 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:ダイナミックゴールド AMT ツアーホワイト ●硬さ:S300

■ シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。ライフワークとして、日々ゴルフの最新情報を収集している。ドライバーのヘッドスピードは45m/s前後。たいていカラダのどこかしらの箇所が痛く、自由にスイングできないのが悩み。いつもスイング改造中。現在の持ち球は中弾道のフェード。

キャロウェイ
飛びとやさしさを別次元へ 構造から新しいスタンダードモデル
発売日:2023/03/03 参考価格: 148,500円