新製品レポート

アイアンっぽい柔らかい打感の“青フェース”は静かに飛ぶ! ミズノ「JPX ONE SELECT」ドライバー

2026/02/23 07:00
3月6日に発売となるミズノ「JPX ONE SELECT」

3月6日発売のミズノ「JPX ONEシリーズ」。世界初のナノアロイフェースを搭載したこのドライバーは、公式サイトでの初回予約分が完売するほどの人気ぶり。今回はディープヘッド形状と浅重心設計で、操作性と低スピン性能を兼ね備えた「JPX ONE SELECT(セレクト)」を紹介したい。ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

「JPX ONE」よりシャープな形状で浅重心設計になった。

「JPX ONE SELECT」はソール後方のボリュームが少ない

【ミタさん】
今回紹介するのは発売前から予約が殺到しているミズノの「JPX ONE セレクト」です。

【シオさん】
ここ数年はピン、テーラーメイド、キャロウェイの争いでしたけど、今年はミズノが食い込んできそうですね。

【コウタロウ】
やっぱり世界初、ナノアロイフェースの効果ですか?

【ミタさん】
その影響は大きいと思います。野球人なら必ず知っている軟式用野球バット「ビヨンドマックス」の飛ぶ設計を応用したというのもキャッチーでしたよね。

伝統的なミズノシェイプ。サイズは共に460ccだがセレクトの方が小ぶりに見える

【シオさん】
私も「JPX ONE」の飛距離には驚きました。

【コウタロウ】
たしかにミズノのドライバーで、ここまでボールスピードが出るドライバーはなかった。でも、私のスピードだと「JPX ONE」はちょっとスピン量が多かったです。

【ミタさん】
「JPX ONE セレクト」は「JPX ONE」よりもディープ形状になっていて浅重心設計。その分、低スピンで操作性の高いモデルとなっています。もちろんフェースにはナノアロイを装着しています。

世界初となるナノアロイフェースが搭載されている

【シオさん】
あらためてナノアロイは何が画期的だったのですか?

【ミタさん】
ナノアロイは東レが開発した素材で、強い衝撃を与えたときに柔らかくなるのが最大の特徴。一般的なドライバーだとインパクトの瞬間にボールが大きくつぶれますが、「JPX ONEシリーズ」はフェースが大きくたわむことでボールの変形量が少ない。それがエネルギーロスを抑えて、スピードや飛距離を伸ばすことにつながっています。一般的な金属バットよりビヨンドマックスの方が飛ぶ原理と一緒ですね。

【コウタロウ】
ボールがつぶれない方が飛ぶというのが不思議ですね。

【ミタさん】
前作「ST-MAX」のフェースと比較すると約11%も薄くなっていることも飛距離性能アップの要因です。

ドライバーなのにアイアンに近い打感。静かに飛ぶのが新しい。

「JPX ONE」よりもフェースに食い付く感じがあります(コウタロウ)

【コウタロウ】
「JPX ONE」も構えやすいと思いましたけど、「JPX ONE セレクト」はさらに顔がいい。オーソドックスな洋梨型で操作性が高そう。アスリートゴルファーが最も好む形状です。

【ミタさん】
打った印象はどうでしたか?

【コウタロウ】
独特で新しい打感ですね。「JPX ONE」よりさらに打感が柔らかい。フェースにくっつく感じはアイアンに近い感覚でした。静かだけど飛びそうなフィーリングがあってワクワク感がありました。

【ミタさん】
弾道はどうでしたか?

【コウタロウ】
ロフト9度でも打球が上がってくれるので、決してハードではない。HS45m/s前後のゴルファーだと9度がちょうど良さそう。私みたいなHS50m/sのゴルファーは7度もアリ! バックスピン量が2000回転くらいでいちばん飛びました。ロフトを立てたときでも顔が極端に変わらないのも良かったです。

両者ともスリーブのロフト調整で最大飛距離が得られた

【ミタさん】
シオさんはどうでしたか?

【シオさん】
「JPX ONE セレクト」はロフト設定が9度のみということで、「JPX ONE」の10.5度と比べるとスピン量が約500回転ほど減ってしまい、キャリーが伸びませんでした。ただ、ロフトを9度から11度に調整すると、打ち出し角とスピン量がしっかり増えてキャリーが10ヤード以上伸びた。外ブラのロースピンモデルのような難しさはないので、このセッティングにすれば多くのゴルファーが使える気がします。

ロフトを2°減らしてもバックスピン量は2000回転を切らなかった

【ミタさん】
どんなゴルファーにオススメですか?

【コウタロウ】
たしかに「JPX ONE」よりスマートで操作性が高いけど、アスリートモデルというよりもHS43~45m/sくらいで80台後半のセミアスリートゴルファーに最も合いそうなドライバーです。

【シオさん】
フェードヒッター、ドローヒッターで言えば、ドローヒッターの方が高さが出せて飛距離アップを実感できると思います。

シオさんはロフトを2°増やすことで理想的な数値となった

【ミタさん】
ヘッド体積は460ccですが、「JPX ONE」と比較すると投影面積が小さいディープヘッドで、操作性の高いドライバーに仕上がっています。ただし、そこまでのロースピンタイプではなく、アスリートモデルとしては寛容性があり、スピン量も中間です。「JPX ONE」同様、世界初のナノアロイシートをチタンフェースの上に装着したことで、ミズノ史上最高の飛距離性能を実現しています。

【コウタロウ】
「ミズノプロ」と「JPX」のちょうど中間的なドライバー。ミズノアイアンの打感が好きなら、この打感は合うと思います。

まとめ

大変失礼だがミズノドライバーでこんなに星がつく日が来るとは‥

■ 試打したクラブのスペック

JPX ONE セレクトドライバー
●ロフト角: 9度(コウタロウ、シオさん)●シャフト: ベンタスTR ブラック 6X(コウタロウ)、TENSEI MM D-55 S(シオさん)

■ ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

■ コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

■ シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

ミズノ
このドライバー、バケモノだ。
発売日:2026/03/06 参考価格: 92,400円
ミズノ
このドライバー、バケモノだ。
発売日:2026/03/06 参考価格: 92,400円