新製品レポート

ついにキタぞ「チタンゼロ」ドライバー 軽量にも感じる“らしさ” テーラーメイド「Qi4D MAX LITE」

2026/03/23 07:00
シリーズでもっとも軽量なモデル「Qi4D MAX LITE」ドライバー

今回紹介する「Qi4D MAX LITE」は、ツアーモデルと一線を画す超軽量設計がウリ。ベテランゴルファーでも扱いやすい軽量構造を採用し、従来の軽量ドライバーにありがちな非力さや高弾道頼みの弱点を補い、飛距離性能と方向性を両立したという。ギア知識が豊富なミタさんがヘッドの特徴を解説。飛距離性能、打感、構えやすさを、アスリートゴルファーのコウタロウ(HS50m/s)とベテランゴルファーのシオさん(HS40m/s)が試打し、分析した。

アルミフレームを採用で「MAX LITE」初のウエート調整機能

「MAX LITE」のみフェース周りがシャンパンゴールドカラーになっている

【ミタさん】
今回紹介するのは「Qi4D MAX LITE」。モデル名の通り軽い(LITE)ドライバーです。

【コウタロウ】
Qi4D」と比べると、どのくらい軽いですか?

【ミタさん】
「Qi4D」のクラブ総重量は304グラム(フレックスS)、「Qi4D MAX LITE」は275グラム(フレックスS)で、約30グラム軽くなっています。「ゼクシオ14」が280グラム台なので、それよりさらに軽いドライバーです。

【コウタロウ】
他に「Qi4D」との違いはありますか?

【ミタさん】
大きな違いはボディフレームの素材です。「Qi4D」はチタンフレームボディですが、「Qi4D MAX LITE」は鍛造アルミニウムフレームボディを使っています。鍛造アルミニウムは軍用レベルのアルミ素材で、一般的にジュラルミンと呼ばれる素材です。

軽量モデルでは珍しいソール前方部にスクリューウエートが搭載された(交換用ウエート別売)

【シオさん】
なぜ素材を変えているんですか?

【ミタさん】
ウエート調整機能の存在です。カチャカチャを搭載するとウエート以外の重量も加わるため、特に「軽量」をウリにしたドライバーでは搭載が難しかった。でも「Qi4D MAX LITE」はチタンより約5グラム軽いジュラルミンを使うことで、余剰重量が発生しウエート調整機能を搭載することができました。結果としてチタン素材を一切使わないヘッドになりました。

【コウタロウ】
たしかに今はツアーモデルで調整機能がついているのは当たり前になりましたけど、軽量モデルでも調整ができるのは新しい魅力ですね。

つかまりが良くて、バックスピン量は「MAX」とほぼ同等!

「Qi4D MAX」よりも後方に伸びた安心感のある形状

【シオさん】
今回の「Qi4Dシリーズ」は全体的にシャープな形状になりますが、「Qi4D MAX LITE」はやや大きめですね。

【コウタロウ】
Qi4D MAX」と比較しても後方部分がストレッチバックされているのがわかります。

【ミタさん】
「Qi4D MAX LITE」は軽量ですけど慣性モーメントは9000g・cm2以上。慣性モーメントを大きくするために投影面積を大きくしています。打った印象はどうでしたか?

【シオさん】
私のようなHS40m/sくらいのゴルファーでも使えますね。「Qi4D MAX」よりインパクト付近で軽快に動いてくれる感じがあって、打ち出し角が取りやすい。思っていた以上に弾道も強かったです。

【コウタロウ】
前作の「Qi35 MAX LITE」よりもインパクト付近でヘッド後方がドーンと落ちる感覚は少なく感じました。“振りやすさ”という面でも進化を遂げていると思います。加えて、驚いたのはスピン量が少ないこと。今まで軽量ドライバーを打つと、つかまってもバックスピンが3000回転近く入っていたのに2400回転前後に収まっていました。

飛距離と方向性のバランスがとてもいい(シオさん)

【ミタさん】
肝心の飛距離はどうでしたか?

【シオさん】
私は「Qi4D」がいちばん飛びましたが、「MAX」よりも飛距離が出ましたし、何より左右ブレが少なかったです。「Qi4Dシリーズ」で選ぶならこの「MAX LITE」だと思います。

【コウタロウ】
今回、シャフトは標準のREAX Mid Rotation Blue40でしたけど、やはり僕には少し軽くて、タイミングが合わない部分もありましたが、それでも結構攻撃的なモデルだと思いました。従来の軽量モデルはどこか弾道の高さだけで勝負している感じがあったけど、「MAX LITE」は加えて前に行く感じがある。初速66m/s超えは優秀ですよ。

“ゼロチタン”にメタル&チタン世代の2人は驚いていた(シオさん/コウタロウ)

【ミタさん】
どんなゴルファーに向いていますか?

【シオさん】
メインターゲットのヘッドスピードは40m/s以下だと思います。つかまりが良いほうですが、“スライスが消える”ほどのドローバイアスはない。軽量だけど直進性を求めるゴルファーには合うのではないでしょうか。

【コウタロウ】
体力に自信のない方はもちろん、ドライバーの弾道が低めで悩んでいる、または、ややカット軌道でスピン量が増えやすい方にも相性は良さそう。テーラーらしい高打ち出し・低スピン弾道でキャリーが伸びると思います。

シオさんは理想的に近い高打ち出し低スピン弾道に

【ミタさん】
「Qi4D MAX LITE」は270グラム台の軽量ドライバーですが、バックスピンが少ないのがいちばんの特徴。他の「Qi4Dシリーズ」同様にフェースのロールを丸くした設計によって、ミスヒットしたときのバックスピン量の増減も抑えています。また軽量設計ではありますが、慣性モーメントも大きく直進性に優れています。打ち出し角も高くなりやすいので、間違いなく「Qi4Dシリーズ」で最もやさしいドライバーと言えるでしょう。

【シオさん】
今年のテーラーメイドは完成度が高い。軽量モデルでもテーラーらしさが感じられました。

まとめ

軽量モデルでは珍しく飛距離性能に高評価

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド Qi4D MAX LITEドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:REAX Mid Rotation Blue40 ●硬さ:SR

■ ミタさん プロフィール

1978年生まれ。かつてのサッカー少年が父の影響でゴルフを始めたのは高校生のとき。2014年にゴルフテックに入社し、レッスンコーチ兼クラブフィッターとして活躍した。現在はギア知識を活かして、コンテンツの企画を担当。洋服や車など好きな「モノ」への探求心が人一倍強く、作り手の素材や製法へのこだわりが大好物。デニムやスニーカーへの知識も豊富。

■ コウタロウ プロフィール

1985年生まれ。「日本一の漫才師」を夢見た幼少期を経て、学生時代はゴルフに没頭。日本アマなどに出場した。日本プロゴルフ協会(PGA)ティーチングライセンスを取得した2012年にゴルフテックに入社。長年、レッスンコーチを務めていたが、現在はコンテンツに出たり、作ったりしている。ヘッドスピードは50m/s前後。持ち球はフェード。最近は四十肩との付き合い方を模索中。

■ シオさん プロフィール

1967年生まれ。GDOでは古参の編集部員。若い頃は小ぶりヘッドのドライバーとマッスルバックのアイアンを愛用していたが、近年ではミスに強く、飛ばせるギアを好んで使用している。ヘッドスピードは40m/s前後。ミドルアイアンでグリーンに止まる球が打てないことが最近の悩み。持ち球は低めのドロー。平均スコアは80くらい。

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