「今シーズン絶好調の宮里優作が使うUT」ブリヂストン ツアーB X-HI
ストレートネックで構えやすく、打感がいい
【ミーやん】こちらのアイアン型ユーティリティは、今シーズン絶好調の宮里優作プロがバッグに入れて使用しているモデルです。女子プロきっての飛ばし屋、渡邉彩香プロも使っているそうですよ。そういえば、こういったアイアン型ユーティリティは、この新製品レポートで試打するのも久しぶりですね。
【ツルさん】アイアン型のユーティリティは、ここ数年ですっかり影をひそめました。この『ツアーB X-HI』も2000本の限定発売だそうです。多くのゴルファーにとって、やさしく飛ばしやすいユーティリティはウッド型のほうです。ウッド型のほうがヘッドの設計自由度が高く、メーカーもいろんなテクノロジーを注入しやすいですから。でも、「抑えた弾道でラインを出したい」、「ウッドよりもアイアンが得意」という人には、こういったアイアン型は頼りになるクラブです。とくにツアープロには、アイアン型を好む選手が多いですよね。
【ミーやん】試打クラブは、4番ユーティリティでロフト角は23度です。構えてみると、トップブレードは厚めで、ストレートネック。ターゲットに合わせやすく、ヘッド部分を肉付けした印象ですね。シャープ過ぎないためか、身構えてしまうような手強さは感じません。
【ツルさん】純正シャフトとして「モーダス3 ツアー105」が装着されていて、ヘッド重量との相性がいいのか、めちゃ振りやすいです! 少し重く感じるかなと思いましたが、フィニッシュまで気持ちよく振り切れました。打ち出しの高さが出るし、バックスピンも適量です。そのうえツアーBのアイアンと同じく、打感がとてもイイですね。
【ミーやん】ヘッドはフォージドではなく、ステンレス素材の中空構造なのですが、分厚い打感でフィーリングがいいですよね。ボクが打っても曲がりが少ないし、ナイスショットの確率が高かったです。意外と打ちやすくて、正直ビックリしました。
【ツルさん】フェース長が短くて、ツアーBシリーズのアイアンとのつながりの良さを感じるシャープな印象なのですが、ソール幅は広めです。打ちやすく感じるのは、アイアン型にしては深・低重心設計になっているからでしょうね。
【ミーやん】ボクは最近、5番アイアンにも難しさを感じてバッグから抜いているぐらいですが、このアイアン型のユーティリティなら使えそうな気がします。
【ツルさん】ヘッドを軽く感じるので「スパーン!」とフィニッシュまで振り抜きやすく、ストレートネックで左へのミスが出づらいのも特徴です。僕はこれまでアイアン型のユーティリティは難しそうなので避けてきましたが、このクラブは使ってみたくなりました。
■ 試打クラブのスペック
ブリヂストン ツアーB X-HI
番手:4番、ロフト角:23度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S
発売日:2017年6月16日、価格:税抜25,000円(税込27,000円)
■ マイクラブ情報
ミーやん:ピン G ハイブリッド(番手:4番、ロフト角:22度、シャフト:オリジナルシャフト、フレックス:S)
ツルさん:ピン G30 ハイブリッド(番手:4番、ロフト角:22度、シャフト:三菱ケミカル フブキ AX h400、フレックス:X)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。