「オーソドックスな形状のぶっ飛びFW」ムジーク オンザスクリュー DF フェアウェイウッド
地面から打ってもドライバーみたいに飛ぶ
【ミーやん】ムジークから新発売されたフェアウェイウッドは、徹底的に飛びを意識して作られたモデルだそうです。いわゆる地クラブなので、工房などでヘッドパーツとして販売されています。ヘッドの形状は、セミディープでハイバック。クラウンは光沢のあるブラック塗装。今どきのクラブにしては珍しいぐらいにオーソドックスな雰囲気です。
【ツルさん】このフェアウェイウッドは、チタンボディにステンレスのソールプレートを組み合わせた複合構造になっているのがいちばんの特徴です。フェース素材にはチタンのなかでも反発性能に優れたDAT51という素材が使われていて、低重心化とともにドライバー並のフェース反発を実現しているとか。地クラブが好きなギア好きゴルファーには、早くも飛ぶと話題になっているんですよ。
【ミーやん】打ってみると、実際によく飛びました! 地面から打ってもスピン量が少なくて、まるでドライバーで打ったみたいな弾道になります。
【ツルさん】ヘッドスピード43m/sのミーやんが打っても、よく飛んでいますね。打ち出し角が11度以上出ているので、ロフト角15度のスプーンなら十分な数値でしょう。球が上がってくれて、なおかつスピン量が少ないのは、低重心化されたヘッドのおかげですね。
【ミーやん】ハイバック形状のフェアウェイウッドは、構えたときに球が上がりづらそうで威圧感がありますが、打ってみるとそれほど難しくありません。打感も弾くような感じで、いかにも飛んでいそうなフィーリングです。でも、ボクが打つと少し右方向に飛びますね。
【ツルさん】球が上がってつかまるクラブではないですが、僕はわりと直線的に打ちやすいヘッド性能だと感じました。自分に合ったシャフトを選べば、ドローヒッターでもフェードヒッターでも使いやすそうなニュートラルな性能です。それと、やはり特筆すべきは初速性能の高さです。フェースの弾きがバツグンにいいです!
【ミーやん】ヘッドの素材や構造に凝っているモデルだけに価格は高めのようですが、その価値はありそうですか?
【ツルさん】オーソドックスな洋なし型のヘッド形状に、現代的な飛び性能を備えているのが魅力です。シャローバックのフェアウェイウッドだと打ちづらく感じる人や、独特なカラーリングが苦手な人、空気抵抗を考慮した凹凸のあるクラウンが苦手な人にも最適です。テーラーメイド M2や、キャロウェイ エピックのフェアウェイウッドと同等か、それ以上に飛ばせるクラブですね。
■ 試打クラブのスペック
ムジーク オンザスクリュー DF フェアウェイウッド
番手:3番(ロフト角15度)、シャフト:ドガッティ SIX 、フレックス:R
発売日:2017年6月
■ マイクラブ情報
ミーやん:テーラーメイド Vスチール(ロフト角:15度、シャフト:オリジナルカーボン、フレックス:S)
ツルさん:テーラーメイド M2 フェアウェイウッド(ロフト角:15度、シャフト:日本シャフト レジオ フォーミュラ MB タイプ75、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。