新製品レポート

「プロが好みそうなアイアン型UT」マスダゴルフ HBI ユーティリティ

2017/07/31 05:00

球筋を操作して狙っていける上級者向け

【ミーやん】最近、男子ツアーではアイアン型ユーティリティが流行していますが、マスダゴルフからも新たなモデルが登場しました。ヘッドは、フェース素材にカスタム455SS、ボディ素材に8620マイルドスチールを使用した中空構造になっています。

【ツルさん】構えてみると、フェースのシェイプや見え方は、まさしくマスダゴルフのアイアン形状です。トップブレードは厚めですが、しっかりとラインを出して狙っていけそうな雰囲気を持っています。ヘッド全体がサテン仕上げになっていて、バックフェースにあしらわれた赤色が特徴的です。アスリート感があって、カッコいいクラブですね。

【ミーやん】打ってみると、昔のアイアン型ユーティリティほど難しくないです。でも、僕には球の高さが足りません。やはり、もう少しヘッドスピードが速い人向けなのでしょうか?

【ツルさん】5番アイアンが普通に打てるゴルファーであれば、このクラブも問題なく打てると思いますよ。でも、ミーやんのように、もともと弾道が低いゴルファーには、ちょっとしんどいかも知れません。

【ミーやん】打感がよく、ボールが「グシッ」とつぶれるような軟らかさとフェースの弾き感がほどよく同居していて、打っていて心地よいです。方向性も悪くないように思います。

【ツルさん】同じロフト角のロングアイアンよりもボールの打ち出しが高くなるし、ヘッドにも安定感があります。でも、アイアンのいいところは、ちゃんと残してあるクラブです。操作性がよくて、球を抑えて打ったり、左右に曲げたりと自由自在です。アスリートが好みそうな、本当にちょうどいい性能に仕上げられています。

【ミーやん】ツルさんが打つと、ちゃんと球が上がって飛びますか?

【ツルさん】トータルの飛距離は、ロフト角とシャフトが同じウッド型ユーティリティと同じぐらいです。異なるのは弾道で、ウッド型のほうが高弾道かつ高スピンになります。180ヤード以上のロングショットでもラインを出して狙っていきたい人には、『HBI ユーティリティ』のほうが扱いやすいでしょうね。前回試打したムジークの『オンザスクリュー I.C.E』はウッドのように球が上がるアイアン型ユーティリティでしたが、性能面では対照的なクラブです。

■ 試打クラブのスペック

マスダゴルフ HBI ユーティリティ
番手:4番(ロフト角24度)、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S
発売日:2017年6月、価格:税抜28,000円(税込30,240円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:ピン G ハイブリッド(番手:4番、ロフト角:22度、シャフト:オリジナルシャフト、フレックス:S)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-DH(番手:4番、ロフト角:24度、シャフト:三菱ケミカル フブキ AX h400、フレックス:X)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

マスダゴルフ
高弾道でグリーンを狙うアイアン型ユーティリティ
発売日:2017/04 参考価格: 30,240円