新製品レポート

フェース溝がダレずに長く使える ミズノプロ S18 ウェッジ

2017/11/12 05:00

豊富なバリエーション こだわりを持って選びたい人に

打ちたい距離に合わせてロフト角が選べる「ミズノプロ S18 ウェッジ」

【ミーやん】
ミズノプロのシリーズからは、キレイなカラーリングのウェッジが登場しています。通常のサテン仕上げも用意されていますが、こちらのブルーIP(イオンプレーティング)仕上げを選ぶ人のほうが多そうですね。

トウ側は太陽光で反射しないようサテン仕上げになっている

【ツルさん】
色は個人の好みだと思いますが、僕は青いウェッジには違和感があります…。とはいえ、フェースのヒール側がミラー仕上げになのに対して、トウ側だけは太陽光を反射しないサテン仕上げを採用しており、細かいところまで凝った作りになっています。見た目は華やかに飾っても、プレーでの使いやすさを犠牲にしてないのが分かりますね。

【ミーやん】
ヘッドサイズは、プロモデルにしては大きめで安心感があります。ラウンドを持たせたリーディングエッジがほんの少し前に出ていて、球を拾いやすそうなオーソドックスな顔つきです。打ってみると、意外と打感が硬い! そのせいか球離れが早いような気もしました。ミズノの軟鉄鍛造のウェッジなので、もっと柔らかい打感でフェースにボールが乗るようなフィーリングを期待していたのですが、イメージと違っていて残念です。

【ツルさん】
短いアプローチを打ったときにも打音が高くて、「カツッ」という歯切れのいい音がしますね。このウェッジは、ヘッド素材にボロン(ホウ素)を0.003%含んだ軟鉄ボロン鋼が使われています。強度の高い素材特性のおかげでスコアラインの耐久性が高められているそうですが、打感は少し硬くなるのかも知れません。

【ミーやん】
溝がダレづらくてスピン性能が長く維持できるのなら、妥協できるレベルの打感でしょうか。試打クラブは、ロフト角58度でバウンス角12度のモデルです。フェースをスクエアにしても、開いて打っても使いやすそうです。

【ツルさん】
バウンス角12度のモデルだと、インパクト直後にソールがしっかりと地面をたたいているのが分かります。バンカーでも扱いやすそうなソール形状ですね。ロフト角58度には、バウンス角が8度、12度、16度の3モデルが用意されていて、それぞれソール形状も違っているようです。

【ミーやん】
ロフト角は44~60度まで1度刻みでラインアップされていて、バウンス角のバリエーションを合わせると全部で25種類にもなります。その中からロフト違いの2~3本を選ぶとなると、どれにすればいいのか迷ってしまいそうですね。

【ツルさん】
ミズノプロは、フィッティングしてカスタムオーダーして購入するのが前提のクラブです。自分が距離を打ち分けやすいロフト角と使いやすいバウンス角を、フィッターと相談してじっくり決めるといいと思いますよ。溝がダレづらいという長所もあるので、自分に合っているウェッジを長く使いたいという人には魅力があると思います。

「打感」が硬かったためか、平均的な評価に落ち着いた

■ 試打クラブのスペック

ミズノプロ S18 ウェッジ
ロフト角:58度、バウンス角:12度、シャフト:ダイナミックゴールド 120、フレックス:S200
発売日:2017年9月15日、価格:税抜21,000円(税込22,680円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:本間ゴルフ ツアーワールド TW-W ウェッジ(ロフト角:56度、バウンス角:12度、バランス:D2、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S)
ツルさん:フォーティーン DJ22 ウェッジ(ロフト角:58度、バウンス角:8度、バランス:D3、シャフト:NSプロ モーダス3 ウェッジ 125、フレックス:S)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

ミズノ
打ちたい距離でロフト角を選べる
発売日:2017/09 参考価格: 22,680円