新製品レポート

飛び系なのに打ち応えあり ヨネックス EZONE GT アイアン

2017/12/27 05:00

自分の感性をいかして打ちたい熟練ゴルファーに

飛び系アイアンなのに打感がいい!?

【ミーやん】
EZONE GT アイアン』は、ヨネックスが得意とするカーボン素材が使われているモデルです。フェースの裏側にあたる深いポケットキャビティ部に、グラファイトでできた振動を低減する材料が複合されていて、打感を良くしているそうです。

大きいヘッドだが、バックフェース側は見えないので、すんなり構えられる

【ツルさん】
「Gグリッド」と名付けられたこの構造は、池田勇太が使用して話題になった上級者向けアイアン『N1-CB フォージドアイアン』にも採用されています。こちらの『EZONE GT アイアン』は7番のロフト角が28度というストロングロフト設計。かなり飛びを意識して作られたモデルです。

【ミーやん】
大きくて面長なヘッドは、フェース素材に反発のいいクロムモリブデン鋼が使われています。打ってみると弾き感はあるのですが、確かにフィーリングは悪くありません。ダウンブローでうまくヒットできると、歯切れが良くてマイルドな打感が味わえます。

【ツルさん】
フェースが立っているわりに、打ち出しからよく球が上がりますね。意外だったのは、ヘッドの見た目以上に打ち応えがあること。純正のカーボンシャフトは50グラムに満たない軽量ですが、フレックスSRでもコシがあって、ヘッドスピードを上げて振っていけます。

【ミーやん】
シャフトはけっこう硬めに感じますよね。ボクのヘッドスピード(ドライバーで42m/s)ならフレックスはSRで十分そうです。フェースの下目でヒットしても飛んでくれて、ミスヒット時の寛容性も高いですね。

グラファイト制振材により、歯切れのよいマイルドな手ごたえ

【ツルさん】
スピンがしっかり入るので、球筋にも安定感があります。シャフトの反応がいいから思ったとおりにヘッドを動かすことができて、感性をいかして打っていける印象です。ストロングロフト設計の飛び系アイアンですが、性能的には良くも悪くもオーソドックスですね。昔は競技に出ていたような熟練ゴルファーに好まれると思います。

シャキッとした打感で高評価

■ 試打クラブのスペック

ヨネックス EZONE GT アイアン
番手:7番、ロフト角:28度、シャフト:REXIS for EZONE GT、フレックス:SR
発売日:2017年12月上旬、価格:5本セット税抜105,000円(税込113,400円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

ヨネックス
ヘッドの振動を抑えて打感がアップ
発売日:2017/12 参考価格: 113,400円