新製品レポート

ロングアイアンが好きな上級者へ キャロウェイ X フォージド UT アイアン

2018/01/17 05:00

弾きの良い現代版アイアン型UT

『X フォージド アイアン』に続き、ユーティリティが登場

【ミーやん】
昨年、『X フォージド アイアン』が4年ぶりにモデルチェンジしましたが、その上の番手として発売されたのがこちらのユーティリティです。S25Cのフォージドボディで、フェースに17-4ステンレスを採用した中空構造になっています。

ヘッドは全体的に小ぶりで丸みのある形状

【ツルさん】
アドレスした状態の視界で、ほんの少しソール部分が見えます。アスリート向けのロングアイアンと比べるとソール幅は広めですが、角が取られたヘッドシェイプでサイズが小さく見えるし、全体的にはとてもシャープな印象のモデルです。

【ミーやん】
ロフトが立っていて、いかにも手ごわそうに見えるし、打ってみるとやはり難しいです。ヘッド内部にタングステンのウエイトが搭載されていて、低重心と高慣性モーメントを実現しているらしいのですが、やさしさは感じられないですね。ボクのヘッドスピードでは球が上がりきらず、普通に打っても低弾道のスティンガーショットになってしまいます。

【ツルさん】
一般的なアマチュアゴルファーが手にして、やさしく打てるクラブではないですね。ボールの打ち出しの高さやスピン量は、ロングアイアンそのものです。ドライバーのヘッドスピードが45m/s以上のハードヒッターでないと、このクラブでグリーンに止まるボールを打てないでしょう。ただし、フェースの弾きの良さには現代的な性能の高さを感じます。打点が多少ズレてもヘッドがブレづらく、ボール初速が落ちづらいから飛ばしやすいです。

【ミーやん】
試打クラブはロフト角21度のモデルですが、これが24度のモデルなら何とかボクでも打てるかも知れません。このユーティリティは、無理なくロングアイアンを使えるけれど、それよりちょっとラクに打ちたい人向けのクラブじゃないでしょうか。

【ツルさん】
自分で球筋を操作して、残り200ヤードをアイアンでしっかり狙って打ちたい人向けのクラブですよね。ツアープレーヤー向けのクラブと言っていいでしょう。もしアイアン形状のクラブでラクに飛ばしたいなら、ぶっ飛び系の『GBB エピック スター アイアン』の単品5番を購入して使ったほうがいいと思います。そのほうが簡単ですよ。

最近のクラブにしては難しいといった印象。ラインを出して打ちたい上級者向きモデル

■ 試打クラブのスペック

キャロウェイ X フォージド UT アイアン
ロフト角:21度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S
発売日:2017年11月17日、価格:税抜32,000円(税込34,560円)

■ マイクラブ情報

ミーやん:キャロウェイ RAZR X TOUR ユーティリティ(ロフト角:21度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH、フレックス:S)
ツルさん:ピン G30 ハイブリッド(ロフト角:22度、シャフト:三菱ケミカル フブキ AX h400、フレックス:X)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。

キャロウェイ
ボール初速とコントロール性能を追求
発売日:2017/11/17 参考価格: 34,560円