フォージドなのに飛び系 プロギア egg アイアン PF
スッキリとした形状でも高弾道で飛ばせる
【ミーやん】
前回は『egg アイアン PC』を試打しましたが、今回は兄弟モデルの『egg アイアン PF』を試打します。こちらはS45Cの軟鉄鍛造ボディに、薄肉のニッケルクロムモリブデン鋼をフェース素材に採用したモデル。7番アイアンでロフト角が26度となっていて、『egg アイアン PC』と比べると1度寝ていますが、飛び系アイアンといえますね。
【ツルさん】
こちらのモデルのほうがヘッド形状にシャープ感があって、『egg アイアン PC』よりはソール幅が狭めになっています。アドレス時の視界からはソールがほんの少し見えますが、気になるほどではありません。アイアンらしさが保たれたヘッド形状になっていますね。では、ミーやんから打ってみてください。
【ミーやん】
「ビシャーン!」という弾き感が強かった『egg アイアン PC』と比べると、こちらは「ビシン!」という響きを抑えた打感です。引き締まった感じがして、心地いいですね。計測した飛距離を見ると、やっぱり飛びます! ボクが打っても7番で170ydをラクに飛ばせました。
【ツルさん】
飛距離に関して言うと、『egg アイアン PC』とそれほど差がないですね。スペック上のロフト角1度の差が、そのまま結果に出ている感じです。大きく違うのはフィーリング面で、『egg アイアン PF』は見た目だけでなく、振り心地もアイアンライクです。ボールを上から打ち抜くイメージを出しやすくて、シャフトもしっかりしているように感じました。球のつかまりは良好で、ドロー系の球筋を打ちやすい性能です。
【ミーやん】
ボクが打つと、シャープな形状の『egg アイアン PF』のほうが高弾道で低スピンになりました。ヘッド形状から考えると逆のような気がするのですが、そこは少し不思議ですね。性能に関して付け加えると、球が曲がりづらいのは長所です。『egg アイアン PC』ほどではないですが、直進性が高いです。
【ツルさん】
球のつかまりを補助してくれる純正カーボンシャフトも高性能です。『egg アイアン PC』を試打したときにも感じましたが、飛び系ヘッドとのマッチングがいいですね。『egg アイアン PF』はスマートなヘッドデザインに仕上げられているし、フォージドボディという制約のなかで、打ちやすさと飛ばしやすさを目いっぱい向上させたモデルだと思います。完成度が高いクラブですね。
■ 試打クラブのスペック
プロギア egg アイアン PF
番手:7番、ロフト角:26度、シャフト:オリジナルカーボン M-43CB(S)
発売日:2017年9月中旬、価格:4本セット税込97,200円
■ マイクラブ情報
ミーやん:ブリヂストン ツアーステージ Xブレード 709 CB(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ 950GH・フレックスS)
ツルさん:ブリヂストン ツアーB X-CB アイアン(番手:7番、ロフト角:32度、シャフト:日本シャフト NSプロ モーダス3 ツアー105、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。