新製品レポート

距離のバラツキが少ない クリーブランド CBX ウェッジ

2018/02/07 05:00

キャビティ効果で安定したフルショットが打てる

ヘッド挙動が安定するウェッジを試打レポ

【ミーやん】
CBX ウェッジ』は、ミスに寛容なキャビティバックのアイアンを使っているゴルファーが、ウェッジもやさしく打てるように開発されたモデルです。バックフェースに複雑な凹凸が作られているのが特徴ですね。

フェースの大きさや形状はオーソドックス

【ツルさん】
バックフェースが変わった構造になっているのは、ソール部分とトップブレード周辺に76グラムもの重量を配して、ヘッドの慣性モーメントを高めているためだそうです。どれほどの効果があるのか、さっそく打って確かめてみましょう!

【ミーやん】
初心者向けのウェッジかなと思ったのですが、ヘッド形状はオーソドックス。万人受けしそうな顔つきで、ヘッドサイズも適度です。リーディングエッジは出っ歯すぎず、グースすぎず、個人的にはちょうどいい感じで構えやすいですね。打ってみると、打感も悪くない! ステンレス鋳造のクラブですが、ボールがフェースに乗る感覚があります。

【ツルさん】
打感はうまく作り込まれていて、決して悪くないですよね。30ヤードのアプローチを打ってみましたが、スピン性能は標準的です。クリーブランドのウェッジには、フェースのスコアライン以外に細かいミーリングがあるのが特徴ですが、ウェットな状況だとこのミーリングが効いてくるんですよね。雨天時や朝露で濡れた芝でもスピン性能が落ちづらく、本領を発揮してくれます。

ソール形状はV字型。バウンス角をいかしつつ、ヘッドの抜けがよい

【ミーやん】
V字型に削られた独自のソール形状のおかげなのか、ソールの抜け感もいいですね。狙ったところに、素直にまっすぐ打ちやすいウェッジです。

【ツルさん】
短い距離のアプローチだと分かりませんが、フルショットするとヘッドの慣性モーメントの高さを感じます。見た目以上にヘッド挙動が安定していて、ブレの少ない球をオートマチックに打っていけますよ。安定性が高いです。

【ミーやん】
フェースを開いたりすることなく、シンプルに打つタイプのゴルファーには、コスパが良いクラブですね。ヘッドの操作性を重視する人には向かないかも知れませんが、僕は気に入りました。

【ツルさん】
僕の場合は、フルショットすると少しハードに感じました。バランスがD4と重めで、シャフトもしなりが少なく、しっかりとしたフィーリングです。少しパワーのある人や、ドーンと上からヘッドを打ち込んでいく人のほうがマッチしそうに感じました。

スピン性能はそれほどだが、扱いやすさはピカイチ

■ 試打クラブのスペック

クリーブランド CBX ウェッジ
ロフト角:58度、バウンス角:10度、バランス:D4、シャフト:ダイナミックゴールド 115 S200
発売日:2017年12月23日、価格:税込15,120円

■ マイクラブ情報

ミーやん:本間ゴルフ ツアーワールド TW-W ウェッジ(ロフト角:56度、バウンス角:12度、バランス:D2、シャフト:NSプロ 950GH、フレックス:S)
ツルさん:フォーティーン DJ22 ウェッジ(ロフト角:58度、バウンス角:8度、バランス:D3、シャフト:NSプロ モーダス3 ウェッジ125、フレックス:S)

■ ミーやん プロフィール

1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。