球を拾いやすくて刺さらず抜ける キャスコ ドルフィンウェッジ DW-118
歯の浮かないストレートネックでもやさしい
【ミーやん】
アプローチやバンカーショットをやさしく打てると評判の「ドルフィンウェッジ」に、ストレートネックの新作が登場しました。ヘッドが“潜らない”のが特徴のウェッジでしたが、今回はそこに“刺さらない”というキャッチコピーが加わっています。
【ツルさん】
ヒール側のソール幅が広い独自形状を採用しつつ、「DW-118」はリーディンングエッジに削りが入っていて、ソール中央部が山型形状になっているのが特徴です。打ってみるとどんな効果があるのか、人工芝の上からですが、ソールの抜け具合を確かめてみましょう。
【ミーやん】
ヘッドは大きめで、構えたときに安心感がありますね。リーディングエッジのギリギリのところまでスコアラインが入っていて、トウ側にかけても長く刻まれています。打点ブレにも強そうに見えるウェッジです。打ってみると、けっこう打感はいいです。ストレートネックですが、あまり出っ歯ではないので、スクエアに構えて打ちやすいウェッジです。
【ツルさん】
球が拾いやすいというのが第一印象です。ストレートネックとリーディングエッジ側が削られたソール形状のおかげで、普通に打っても、ポーンと高い球になりました。この山型のソール形状は、ボールを右足寄りにセットして打つランニングアプローチも打ちやすいです。ヘッドをボールに対して鋭角に入れやすくて、なおかつインパクト後にはソール中央のバウンスが利いてくれるので、ヘッドが深く刺さりすぎないのがいいですね。
【ミーやん】
スクエアに構えたときにリーディングエッジが浮かないので、上級者向けっぽい雰囲気があるウェッジです。でも、打ってみるとソールが地面にきちんと当たり、難しさは感じませんでした。
【ツルさん】
フェースを開いて構えても、リーディングエッジが地面に近いところにあります。ただし、その状態で打つとヒール側のバウンスが地面に当たって少々跳ねる感覚があります。薄芝のライからフェースを開いてロブショットを打つ用途には適していないかもしれません。でも、そもそもフェースを開いて薄芝から打つウェッジではないですよね。
【ミーやん】
このウェッジは、ロフト角50度から2度ピッチで64度までラインナップされています。ロブショットを打ちたい人は、フェースを開いて打つのではなく、単純にロフトの大きいモデルをスクエアに構えて打つべきなんだと思いますよ。僕の場合は、いつもスクエアに構えて打つタイプです(笑)
【ツルさん】
そのほうがアプローチは簡単ですよね。ロフトの大きいロブウェッジはアマチュアには難しいと言われていますが、これだけソールが働いてくれるウェッジなら問題ないでしょう。64度は、スクエアに構えて打つバンカーショット用のクラブに良さそうですね。
■ 試打クラブのスペック
キャスコ ドルフィンウェッジ DW-118
ロフト角:58度、バウンス角:7度(センター部)、シャフト:NSプロ 950GH、フレックス:S
発売日:2018年3月1日、価格:19,440円+税
■ マイクラブ情報
ミーやん:本間ゴルフ ツアーワールド TW-W ウェッジ(ロフト角:56度、バウンス角:12度、バランス:D2、シャフト:NSプロ 950GH、フレックス:S)
ツルさん:フォーティーン DJ33 ウェッジ(ロフト角:58度、バウンス角:8度、バランス:D3、シャフト:NSプロ モーダス3 ウェッジ125、フレックス:S)
■ ミーやん プロフィール
1978年生まれ、自分に合うクラブを求めて、片っ端から新製品の試打を行うエンジョイ志向のGDO編集部員。ヘッドスピード42m/s、持ち玉は低・中弾道のドローというか、むしろチーピン。チーピニストからの卒業を目指し、現在はスイングを改造中。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ、シングルの腕前を持つ。とにかくボールを打っていたいギア好きのゴルフライター。メーカーの新製品発表会には出向くのはもちろん、毎年アメリカのゴルフ見本市「PGA SHOW」に行って最新クラブをチェックしている。ヘッドスピード46m/s、持ち玉は中・高弾道のドロー。