ブラッシュアップされた王者のアイアン ピン i210 アイアン
【ミヤG】
ピンの「i200 アイアン」は昨季の国内男女ツアー賞金王(宮里優作と鈴木愛)がともに使用しているアイアンとして話題になりましたよね。その後継モデルが「i210 アイアン」として登場しました。
【ツルさん】
「i200 アイアン」は、僕も好きなモデルのひとつだったんですよ。ピンにはアスリート向けに小ぶりヘッドの「i ブレード アイアン」が用意されていますが、それよりも「i200 アイアン」はヘッドが大きめで安心感があって、なおかつとても構えやすい。打ってみてもオフセンターヒット時の許容性と操作性のバランスが、とてもいいモデルだったんです。新しい「i210 アイアン」では、どこがどんなふうに変わったのか。しっかり試打して検証してみましょう!
【ミヤG】
ピンのアイアンというと、グースが強いイメージがあって手を出してこなかったのですが、これは全然オッケーです。「i210 アイアン」はクセのないヘッド形状で、とても構えやすいです。打ってみると、打感もやわらかいですね!
【ツルさん】
ポケットキャビティ部分にエラストマーCTPという振動吸収材が詰め込まれているんですが、その体積が前モデルよりも増えて、素材自体も約50%やわらかくなっているそうです。その効果が存分に発揮されていますよね。「i200 アイアン」も決して打感は悪くなかったですが、「i210 アイアン」はさらにボールがフェースに食い付くようなフィーリングになりました。打っていて、気持ちいいですよね。
【ミヤG】
このフィーリングなら軟鉄鍛造にこだわる必要もなく、ヘッド素材はステンレスでもいいと僕は初めて思えましたよ。それに飛ばしやすくて、ミスにも強い感じがします。自分のアイアンと打ち比べると、1番手ぐらいは安定して飛ばせました。
【ツルさん】
「i200 アイアン」よりもヘッドが少しだけ低重心化されていて、球が上がりやすくなっただけでなく、飛距離も2~3ヤード伸びているみたいですね。それよりも印象的なのは、なんといっても扱いやすさ。ミスに寛容なんだけど、球筋を操作しやすいし、飛びすぎることもない。そのバランスが絶妙なんです。上級者はもちろんですが、これから頑張って練習して上達したいというゴルファーにもオススメしたいですね。
【ミヤG】
僕はもう、この「i210 アイアン」に買い替えたくなっちゃいましたよ。こういうタイプのアイアンで、他になにか候補になりそうなモデルはありますかね?
【ツルさん】
ヘッドが複合素材で難しすぎず、飛びすぎないアスリート系アイアンというと、タイトリスト「718 AP2 アイアン」やミズノ「ミズノプロ 518 アイアン」を思い浮かべますね。けれど、ミスに寛容なのは「i210 アイアン」のような気がします。あとは、ヨネックス「EZONE CB 501 フォージド アイアン」あたりも候補になるでしょうね。
■ 試打したクラブのスペック
ピン i210 アイアン
●番手(ロフト角):7番(32度) ●シャフト:NSプロ モーダス3 ツアー 105 ●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)
ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。もともとはスライサーだったが、最近はドライバーもアイアンも強めのドローが持ち球。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はテーラーメイドのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは43m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。