新製品レポート

弾き感がアップしたやさしいアスリート系 スリクソン Z585 アイアン

2018/09/12 05:00
スリクソンのポケットキャビティアイアン「Z585 アイアン」

【ミヤG】
スリクソンの新しいアイアンシリーズは、ハーフキャビティの「Z785 アイアン」とポケットキャビティの「Z585 アイアン」という2モデルでの展開になりました。マッスルバックのモデルがなくなったんですね。

クセのないアスリート向けのヘッド形状で構えやすい

【ツルさん】
プロのなかにも、マッスルバックを好む選手がほとんどいなくなりましたからねぇ。アスリートブランドのスリクソンで2つのモデルがあれば、十分なんじゃないですかね? 今回試打する「Z585 アイアン」は、中級者が使うことも想定しているやさしいほうのモデル。S20Cの軟鉄鍛造ボディにクロムバナジウム鋼のフェースが採用されていて、7番のロフト角は31度。弾きのいいフェース素材と少し立たせたロフト設定によって、少し飛ばせるようにも作られています。

【ミヤG】
ヘッドサイズはそれほど大きくなくて、クセのない形状ですね。フェースのトゥ側に丸みがあって、個人的にはとても構えやすく感じます。ヘッドの見た目からは、アスリートブランドのアイアンらしさを感じます。では、打ってみます!

【ツルさん】
ミヤG、ナイスショット! やはり自分のアイアンよりもよく飛んでいますね。

【ミヤG】
これだけ飛んでくれたらラクですが、アスリート向けのアイアンでここまで飛ばなくてもいいような気もしますね。打感は、けっこう弾き系です。いかにもフェースが薄そうです。

【ツルさん】
以前にハーフキャビティの「Z785 アイアン」と打ち比べたことがあって、そのときには僕も「やはり飛ぶなぁ」という印象を持ちました。けれど、異素材を組み合わせた今どきのロフト設定のアイアンだと、これぐらいは普通に飛ぶんです。この距離感に慣れたほうが、アマチュアのゴルフはラクになりますよ。むしろ他の“ブッ飛び系”と呼ばれるアイアンほどは飛びすぎないから、扱いやすさを感じます。操作性も維持されていますしね。

【ミヤG】
確かに慣れの問題だけかも知れません。オフセンターヒットにも強くて、芯を外しても飛距離が落ちづらいです。ポケットキャビティの効果なんでしょうかね?

【ツルさん】
ヘッド素材やロフト設定などは前作「Z565 アイアン」から変わっていませんが、「Z585アイアン」ではフェース裏側の外周にグルーブ(溝)が用いられました。その効果でフェースの弾き感が増しているし、特にフェース下部の当たりに強くなっているような感覚はあります。

【ミヤG】
前作からソール形状も変わったみたいですね。僕は前作を打ったことがないので分からないですが(笑)、ソールの抜けにはまったく問題ありませんでした。

【ツルさん】
スリクソンのアイアンは従来からV字型のソールが特徴だったのですが、ゴルファー間で賛否があったのは事実。好き嫌いが分かれるソール形状だったんです。それが新モデルではV字の角度が緩やかになって、レベルブローで打ってもソールが突っ掛かりづらくなりました。一般ウケするクセのないソール形状になった、と言ってもいいと思います。コースで芝の上から打つと、前モデルとの違いがより感じ取れるでしょうね。

操作性を残しながら飛距離とミスヒットへの寛容性が強化されている

■ 試打したクラブのスペック

スリクソン Z585 アイアン
●番手(ロフト角):7番(31度) ●シャフト:NSプロ 980GH D.S.T ●フレックス:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

ダンロップ
圧倒的な飛距離を実現するポケットキャビティアイアン
発売日:2018/09/22 参考価格: 110,160円