パワーがなくても打てるタイトリスト TS2 ドライバー
【ミヤG】
タイトリストの2019年モデルとなるドライバーは、シリーズ名が新たに「TS」となりました。「タイトリスト スピード」の頭文字とのことです。
【ツルさん】
飛距離アップを図るために、ヘッドスピードアップとボールスピードアップに注力して開発したシリーズだそうです。TSシリーズには「TS2 ドライバー」と「TS3 ドライバー」の2モデルが用意されていて、どちらもヘッド体積は460cc。今回試打する「TS2ドライバー」は、投影面積が大きいシャローバック形状のヘッド。構えた時点で、球が曲がりにくそうな印象を受けますね。では、さっそくミヤGから打ってみてください!
【ミヤG】
あれ?ラクに振っていけるし、打ちやすい!何度打っても安定した球筋になります。アベレージゴルファーでも簡単に打てちゃいますね。トッププロも使うモデルなので、もっと歯ごたえのあるドライバーかと思っていました。
【ツルさん】
タイトリストというと、ヘッドスピードの速いアスリート向けというイメージが持たれがちですが、今回のTSシリーズは寛容性がかなりアップしています。ヘッドがブレづらく、右にも左にも球が曲がりづらい性能です。ロースピンの強弾道が打てるので、もちろんハードヒッターも叩いていけます。
【ミヤG】
僕がミスったときに出るフックが抑えられるし、かといって右にスッポ抜けてしまうような球も出ません。今回のモデルは、意外と球のつかまりもいいんでしょうか?
【ツルさん】
スライサーがドローを打てるほどじゃないですが、投影面積の大きいヘッドのわりには球をつかまえやすいです。ミヤGの計測結果は、とてもいいですよね。打ち出し角、スピン量ともに文句ナシの数値です。僕の場合、試打計測ではフェースの上目に当ててしまったので、スピンが減りすぎているし、思ったほどボール初速が出なかった。これはスイングのミスです。今日はどうもカラダのキレが悪くて、すみません(笑)
【ミヤG】
ツルさんにも、そういう日がありますよね(笑)。そうそう! この純正シャフト「タイトリスト スピーダー 519 エボリューション」も好感触。スピードを上げて振り切れる感覚があります。
【ツルさん】
しなりは感じられるけど、頼りなさがなくて、とてもうまく作られている純正シャフトですよね。Rフレックスなら、ヘッドスピード40m/sの人でもラクに振れると思います。
【ミヤG】
今回のTSシリーズは、ヘッドスピードが遅めのアベレージゴルファーから上級者まで、対象ゴルファーが広そうですね。
【ツルさん】
ドライバーにおいて、プロモデルという概念は過去のものになりましたよね。プロもやさしく飛ばせるヘッドを好むようになっているし、それはアベレージゴルファーにも打ちやすい。「TS2 ドライバー」は、その最新の典型です。
■ 試打したクラブのスペック
タイトリスト TS2 ドライバー
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:Titleist Speeder 519 EVOLUTION●フレックス:S
■ マイクラブ情報
ミヤG:ピン i25 ドライバー
●ロフト角:9.5度 ●シャフト:PING PWR 65 ●フレックス:TOUR S
ツルさん:テーラーメイド M2 ドライバー(2017)
●ロフト角:10.5度 ●シャフト:コンポジットテクノ ファイアーエクスプレス TP-V NX 55 ●フレックス:SX
■ ミヤG プロフィール
1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。
■ ツルさん プロフィール
1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。