新製品レポート

直進性が高くてダウンブローに打ち込める テーラーメイド M5 アイアン

2019/04/08 05:00
バックフェースに”スピードブリッジ”が搭載された「M5 アイアン」

【ミヤG】
こちらの「M5 アイアン」は、兄弟モデルの「M6 アイアン」よりもすっきりしたヘッド形状。トップブレードはそれなりに厚めですが、トウ側の高さが抑えられているせいか、構えたときの見た目にはシャープ感があります。

前作のM3よりスッキリした見た目に。ヘッドは大きめだが、小さく見せる工夫が凝らされている

【ツルさん】
前作にあたる「M3 アイアン」では、フェース面のスコアラインの両側に「フェーススロット」という縦型の溝が設けられていましたよね。新しい「M5 アイアン」ではそれがなくなって、新テクロノジーとしてバックフェース側に「スピードブリッジ」が採用されました。そのおかげで、フェース面もクリーンなルックスになっています。オーソドックスな見た目を好むゴルファーには、こちらのほうがいいでしょうね。

【ミヤG】
打ってみると、打ち出しから球がよく上がるし、自分のアイアンより20ヤードも飛んじゃいました。 ただし、個人的にはヘッドを動かしづらくて、打ちづらくも感じました。

【ツルさん】
僕は打ちやすく感じましたよ。そもそもMシリーズのアイアンというのは、ヘッドが変なふうに動かないところが長所なんです。そのおかげで、ちょっとくらいスイングで変な動きをしたときでも、ヘッドがブレることなくインパクトできます。

【ミヤG】
オートマチックにまっすぐ飛ばしやすい感覚はありました。ヘッドの見た目よりも、簡単に飛ばせるのが魅力なわけですね。

【ツルさん】
「M5 アイアン」は大きめのヘッドですが、面取り(※かどの部分を削ること)をしてあってヘッドを小さく見せる工夫がされていたり、構えたときに軽量化したホーゼルが目に入らないように配慮されていたりと、かなり細かい部分まで作り込まれているんです。リーディングエッジが丸く削られていて、ダウンブローに打ち込んでもヘッドが地面に刺さらないようにもなっています。

【ミヤG】
確かに、幅広ソールのわりに抜け感はいいですね。どんな人のオススメのモデルなんでしょう?

【ツルさん】
ヘッドの見た目にこだわりつつ、しっかり打ち込んでインパクトする中級者以上のゴルファーがターゲットユーザーでしょう。そういう人が使うと、アスリート向けアイアンよりも番手をひとつ下げて、直線的にグリーンを狙えるようになります。ミヤGのようなゴルファーにも最適な性能なんですけど…。

【ミヤG】
弾道はいいんだけど、もう少しシャープなアイアンを使いたい(笑)

【ツルさん】
僕が普通に打つとスピン量は少なめでしたが、ヘッドを少し上から打ち込んだときには、グリーンにも止めやすい適正スピン量の球が打てました。そういう操作性もあって、実戦的なモデルだと思います。

飛距離性能と直進性が高い。スピンは少なめだが、ダウンブローに打ち込めば止まる球も打てる

■ 試打したクラブのスペック

テーラーメイド M5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(30度) ●シャフト:NSプロ 930GH ●フレックス:S

■ マイクラブ情報

ミヤG:ミズノ MP-5 アイアン
●番手(ロフト角):7番(34度) ●シャフト:プロジェクト X ●フレックス:6.0(S+)

ツルさん:タイトリスト 718 AP2 アイアン
●番手(ロフト角):7番(33度) ●シャフト:ダイナミックゴールド 105 ●フレックス:S200

■ ミヤG プロフィール

1973年生まれ。ゴルフ歴20年。GDO編集部のシステム関連を担当。ドライバーはスライス、アイアンはドローが持ち球という変わりダネ。見た目がいい最新ギアが大好きで、現在はピンのドライバーと、ミズノのフォージドアイアンを愛用中。ヘッドスピードは42m/sくらい。

■ ツルさん プロフィール

1974年生まれ。シングルの腕前を持ち、ギア関連の記事を多く手掛けるゴルフライター。メーカーの新製品発表会には必ず出向き、日々ゴルフの最新情報を収集している。生活すべてがゴルフ漬けだとか。ヘッドスピードは46m/sぐらい。持ち球は中・高弾道のドロー。

テーラーメイド
発売日:2019/02/15 参考価格: 123,120円