ゴルフシューズ試し履きレポート

アディダス ZG21モーションBOAを試し履き「ソールの柔らかさに衝撃」

2021/11/09 11:55
アディダス ZG21モーションBOA

GDO社員3人(シューズマニア室井、バイヤー塩田、編集部員柴田)が新作ゴルフシューズを試し履きする企画。2021-22の秋冬モデルからは、実際にゴルフ場でプレーしたインプレッションをお届けする。今回は、アディダスのスパイクゴルフシューズ「ZG21モーションボア」を試し履きした。

目次

  • シューズマニア室井「ソールの柔らかさに衝撃」
  • シューズマニア室井が動画で解説
  • バイヤー塩田「包み込まれるような安心感」
  • 編集部員柴田「常識を覆すアイデア」
  • 商品スペック&フォトギャラリー

シューズマニア室井「ソールの柔らかさに衝撃」

GDO室井の評価

いつも想像を超えてくるアディダスですが、今作も驚きました。メーカーの開発力とその姿勢に脱帽です。ミッドカットデザインは昨年ヒットした「コードカオス」を思い出させますが、アッパーのニット素材からよりソフトな印象を受けます。履いた瞬間にソールの柔らかさに衝撃を受けました。ただ柔らかいのではなくスライムにかかとを預けた様な感覚です。コードカオスと履き比べてもクッション感はさらにアップしています。ミッドソールはクッショニング素材の「BOOST」、インソールは「FCX」 で、どちらもコードカオスと違いがありません。

アプローチ

ではこの履き心地の違いは何なのか…インソールを外して分かりました。この新作はかかと部のブーストを厚めに盛り上げることでさらに高いクッション性を確保しています。ちょっとした違いに思えますが、履き心地は大きく異なります。さらにアッパーのニットが柔らかく、足全体をソフトに包んでくれます。ラウンド中も十分なフィット感を確保しつつ、痛みにつながるような当たりを全く感じません。

やわらかい

また、コードカオスよりも指周りはやや広めなので、カオスの幅が狭くて諦めた方も試してみる価値はアリです。スイング時のグリップ力は申し分ありません。悪いライや濡れた芝でも踏ん張ってくれます。フラップによるアディダスお得意のアーチ部の高いホールド感も魅力的。柔らかいシューズが苦手なゴルファーにはオススメしませんが、一度は足を入れ、この高いクッション性を試して面白がっていただきたい。(室井)

シューズマニア室井が動画で解説

バイヤー塩田「包み込まれるような安心感」

GDO塩田の評価

2021年春モデルとしてデビューした「ZG21」は、快適性を持ちつつ、シッカリとしたグリップ力も兼ね備えている万能ハイブリッドシューズで、人を選ばず人気がありました。その「ZG21」に更なる安定性を付加したモデルが今作です。

フィニッシュ

なんといってもまず目を引くのは、類を見ない見た目、ラップ、ミッドカット形状ですが、足首をつかまれるようなホールドと、包み込まれるような安心感が特徴です。ただしっかりホールドするだけではなく、ニット素材ということもあり伸縮性があるので、痛みや疲れることもなく快適。トゥ側には少しゆとりのある形状です。

ラフの傾斜

履き心地はアディダスではお馴染みのフワフワとした柔らかい感触であり、BOOST好きには文句なし。また「ZG21」からミッドソールに搭載している独自素材「LIGHTSTRIKE」が非常に良い仕事をしており、反発力を感じ取れつつ、少し硬めなので安定性を向上させています。ミッドタイプはカッコよく履きこなせれば注目度抜群なので、ぜひコーデも楽しんでいただきたいですね。(塩田)

編集部員柴田「常識を覆すアイデア」

GDO柴田の評価

常識を覆すアイデアってこういうことだなと思います。世の中にはさまざまなシューズが出回っていますが、こんなにも独創的で変わった代物は、ゴルフシューズ以外を含めても初めてかもしれません。大げさではなく、足を入れた瞬間に少し感動しました。ミッドカット形状で履き口が広がらないので、正直足は入れにくいです。しかしワイヤーを緩め、グイッと入れてしまえば、甲部分とかかと周りの吸い付くようなフィット感にまあビックリ。すでに気持ちがいいです。さらにボアを締め付けることで、フィット感が増します。ラップ構造なので一点にバイアスがかからず、優しく包み込んでくれる感触です。

グリップ力「◎」

やや幅広設計とあって、細身の私の足では指周りに少しゆとりを感じますが、クリート(鋲)が深く地面に刺さる設計で、安定感に大きな影響を及ぼすほどではありません。アッパーは昨今のアディダスの代名詞となりつつある、高機能リサイクル素材の「プライムグリーン」。伸びにくいニット素材で、快適性も兼ね備えています。

くるぶし丈ソックス必須

デザインについて、手に取って見たときの印象よりも、履いて俯瞰で見たときの方が、俄然かっこよく見えるから不思議です。足首を覆うミッドカット形状なので、アンクルパンツや、細身のパンツに合わせたい一足です。唯一の注意点として、靴擦れ防止にくるぶし丈以上のソックスが必須となります。(柴田)

商品スペック&フォトギャラリー

●鋲タイプ=THiNTech クリート
●サイズ=24.5~28cm(0.5cm刻み、一部カラーは29/30cm)
●重量=385g(片足・25.5cm)
●幅=ニューパフォーマンスワイドラスト(EEE相当)
●カラー=グレースリー/パルスイエロー/ヴィクトリーブルー、コアブラック/スクリーミンググリーン/ホワイト、クルーネイビー/シルバーメタリック/ホワイト

■ GDO室井 プロフィール

GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。

■ GDO塩田 プロフィール

GDOゴルフショップバイヤー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。

■ GDO柴田 プロフィール

紆余曲折を経てGDO編集部へ。188㎝と長身で主に選ぶシューズは27.5㎝だが、リモートワークが続き、むくみが解消されたせいか足が小さくなった気がしている。公私含め年間約30ラウンドをこなし、ゴルフシューズは年に一度は履き替えるアベレージゴルファー。

アディダス ZG21モーションBOA(ソール)
アディダス ZG21モーションBOA(側面/内側)
アディダス ZG21モーションBOA(側面/外側)
アディダス ZG21モーションBOA(ヒール)
アディダス ZG21モーションBOA(上から)

2021-22年秋冬モデル 記事一覧

アディダス
発売日:2021/08/01 参考価格: 25,300円
アディダス
発売日:2021/08/01 参考価格: 19,800円
アディダス
発売日:2021/08/01 参考価格: 23,100円