ゴルフシューズ試し履きレポート

“エアー”をギュンッ!と感じる ナイキ「エアーズーム インフィニティ ツアー2」試し履き

2024/07/19 15:00
ナイキ「エアーズーム インフィニティ ツアー2」を試し履き

シューズマニア・室井、セールスプランナー・塩田、元中古ショップ店長・桂(新加入)の"GDOシューズ三兄弟”が、季節ごとに新作モデルをテストする恒例企画(2024年春夏モデル編)。今回はナイキ「エアーズーム インフィニティ ツアー2」をPick Up!

前足部に弾力性のあるエアーを採用

スタイリッシュできれいなカラーリングは、コース内外で注目を集めそう

【塩田】
今年もナイキらしいデザインのシューズが登場しましたね。

【桂】
一歩先を進んでいるというか、未来のゴルフシューズという雰囲気ですね。

【塩田】
性能的にも進んでいて、ナイキの象徴でもあるエアーを前足部分だけに入れた構造になっています。

【室井】
だいぶ効いていましたね。ナイキのエアーにもいくつかのタイプがありますが、「エアーズーム」は弾力性のあるタイプです。

4つの鋲がエアーの効果でパワーアップ

強化されたヒールカウンターが足首をしっかりサポートし、安定性を実現

【桂】
昔、バスケットボールをやっていたのでナイキのエアーの感覚は知っていましたが、ゴルフシューズのエアーはちょっと違っていて、しっかりとした感じがしました。

【室井】
最近のゴルフシューズに使われている「エアーズーム」は圧縮された空気を閉じ込めているので、1990年代前半のバスケットボールシューズに使われていたナイキのエアーより反発性が強く、柔らかいというよりはクッショニング性が高いと思います。

独自のトラクションパターンがグリップ力を強める。どんなライでも安定したプレーを可能に

【塩田】
スイング中はどうでしたか?

【室井】
とにかく母指球部分のグリップ力がすごい! アウトソールは母指球に4つの鋲がありますが、そこにエアーがあることで前足部分を踏みながら鋲が芝をキャッチしてくれます。

【塩田】
エアーの部分を踏むことで前足部分がちょっと広がって、接地面積が大きくなる。それもグリップ力を高めてくれていると思います。

ズームエアユニットがスイングに反発力を与え、スムーズな動きをサポート

【桂】
慣れるまでは少し歩きにくいと思っていましたが、スイングしたときの安定感は抜群でした。

アウトソールの硬さはアスリート仕様

メッシュパネルが足の通気性を確保し、長時間プレーしても快適な状態を維持

【桂】
僕はそんなに飛ぶタイプではありませんが、250ヤード以上飛ばすパワーヒッターの人が履いたらもっとパフォーマンスが上がりそう。

【室井】
たしかにエンジョイゴルファーというよりは、アスリートゴルファー向けの性能ですね。 エア ズーム ユニットが内蔵されていて、スイングの衝撃を吸収しながらも反発してくれます。これが、足元の安定感を生みパワフルなスイングをサポートしてくれる感じがします。

多層構造のミッドソールはクッション性に優れ、足への負担を軽減

【塩田】
アウトソールの硬さは、完全にツアーモデルです。

【室井】
ただし、ミッドソールはすごく柔らかい。手で曲げようとすると硬く感じるけど、履いてみると意外と柔らかい。

【桂】
インソールもカカト側から包み込んでくれるのでフィット感があります。

母指球部分のグリップ力はトップクラス

足元の安定性、グリップ力、フィット感が、スイングのパフォーマンスを最大限に引き出す

【塩田】
デザインもテクノロジーもナイキらしさがつまったシューズ。トゥ側にエアーがあって広さもあるので、ワイド系のシューズが好きなタイプと相性がいいと思います。

【桂】
硬そうに見えますが履くと柔らかい。エアーの感覚も3ホールくらいで慣れます。ただ私は身長188センチあるのですが、身長が高い人は少し足元が高く感じるかもしれません。

【室井】
母指球部分のグリップ力はトップクラスだと思います。レッスンでよく言われる「母指球を踏む」動きを感じやすい。歩行性よりグリップ性能を重視した一足です。

3人の評価はいかに?

グリップ力を高く評価したが3人。全体的な評価はそれほど高くなかった

製品スペック

汚れに強い素材を使用し、簡単にお手入れができる

●締め付けタイプ=紐タイプ
●素材=アッパー:合成皮革、合成樹脂/ソール:合成底、合成樹脂
●重さ=350g(片足27.5cm)
●サイズ=25.5cm~30.0cm(0.5cm刻み)
●幅=ワイド(W相当)
●鋲タイプ=スパイクレス
●防水性能=有
●カラー=ベアリーグリーン、ホワイト、グリーンストライク、ブラック

■ GDO室井 プロフィール

GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。

■ GDO塩田 プロフィール

GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。

■ GDO桂 プロフィール

GDOゴルフショップで中古クラブのセールスプロモーションを担当。188cmと長身で普段は28.0cmを履いているが、スポーツにおいては27.5cmがジャストフィットすることが多い。シューズが好きで気に入ったものをとことん履き続けるタイプ。ゴルフにおいてクラブ以上にシューズの重要性を実感している。

スイング中の足元のブレを防ぎ、体重移動がスムーズに
シューズ全体が軽量で、長時間のプレーでも足の疲労を軽減
防水加工されたアッパー素材が雨天でも足をドライに保つ
シューズのかかと部分が摩耗しにくくなり、シューズ全体の耐久性が向上
前足部に2つ追加され、合計6つになった一体型スパイクが優れたグリップを発揮

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