本革な上にゴア!?足になじむ最強クラスの防水シューズ エコー「STREET 720」
GDOのシューズ3兄弟(マニア・室井、セールスプランナー・塩田、元中古ショップ店長・桂)が、最新ゴルフシューズを気ままにレビューする企画。「24秋冬モデル編」第2回は、カジュアルな見た目の中に最強クラスの防水性能を詰め込んだエコー「STREET 720」だっ!
目次
- “THE ゴルフシューズ”ではない!?
- 本革なのに?最強の防水性能を装備
- 何のためにある?ソールの穴の秘密
- この見た目だと滑りやすい?肝心のグリップ力は…
- 試し履き必須!EU表記のサイズで戸惑うかも
- 3人の評価はいかに?
- 製品スペック
“THE ゴルフシューズ”ではない!?
【塩田】
今回のモデルは過去のエコーのデザインとはひと味違う感じがしますね。
【室井】
ゴルフシューズ感があまりないですよね。最近は「“THE ゴルフシューズ”みないなのが嫌なんですけど、何かおすすめはありますか?」と周りから聞かれることが多いんですが、これはそういった方々にニーズがありそうです。
【塩田】
オールホワイトのモデルは、どんなウェアにも合わせやすいと思います。コーディネートに迷わないのは良い点ですよね。
【桂】
最初に実物を見たときは「これ、本当にエコーなのか?」と思うくらい、ソールの穴など特徴的なデザインが印象に残ったのですが、改めて間近で見ると革の上質さがエコーそのものでした。履いてみたら、見た目ほどソールの厚さは感じなかったですね。
【室井】
逆に、私はスパイクレスの割にはソールの高さを感じました。ここは履く人によって意見が分かれるところかもしれません。
【桂】
普段履いているスニーカーのような履き心地です。それでいて斜面やバンカー内でのグリップはしっかり感じられるし、私は結構好きです。
【室井】
エコーのシューズの良さって、履けば履くほど馴染んでいくところだと思います。これは他社のシューズにも言えるのですが、ちょっと履いただけでは分からない良さがあると思います。特にアッパーに使われている本革は足にどんどんと馴染んでいきますね。
本革なのに?最強の防水性能を装備
【室井】
モデル名の“セブン・トゥエンティ” (720)とはどういう意味ですか?
【塩田】
いい質問をありがとうございます。このモデルはアッパーの内側に「GORE-TEX SURROUND(R)」(ゴアテックス・サラウンド)を採用しており、シューズの縦方向と横方向、計720度をGORE-TEX素材で包むことで抜群の防水性能と透湿性を実現しています。防水に関しては最強クラスのシューズと言っても過言ではないと思います。
【室井】
なるほど。縦方向と横方向に360度ずつ、それで“720”ということですね。しかしながら、やっぱりエコーのアッパー素材は質感が良いですよね。GORE-TEXで防水性能が担保された本革のシューズは魅力的です。
【塩田】
つるっと滑らかで上質な革を使っているところや、ゴルフシューズとしての機能を高いレベルで実現しているところも、エコーのシューズの特徴です。
何のためにある?ソールの穴の秘密
【室井】
やはり気になるのはこのソール部分。以前、他メーカーの盛夏用シューズでも見たような穴が空いていますが…。
【塩田】
そうなんです。この穴は「ベンチレーション・ホール」という名前が付いていて、ただのデザインではなく、ちゃんと機能的な意味があります。人間の足裏というのは汗を分泌する汗腺が集まっていて、最も汗をかきやすい部分でもあるんです。つまり、どうしても蒸れて湿気が溜まりやすい場所なのですが、この穴から湿気を逃がすことで快適な履き心地を実現しています。
【室井】
確かに、インソールの素材やシューズ内の構造も湿気を逃がしやすいようにできていますね。
【塩田】
見た目や履き心地だけでなく、そういった機能性も高いレベルで追求しているのがこのシューズなんです。
この見た目だと滑りやすい?肝心のグリップ力は…
【塩田】
見た目はスニーカー感満載ですが、もちろんそこはゴルフシューズなので芝の上でのグリップ力は強力でした。アウトソールの突起は単純な丸型ではなく4方向に突起があり、角が地面に刺さることでスイング中の安定感を生み出しています。
【室井】
ライが悪く傾斜のきついところに行っても、ソール面が傾斜に合わせて曲がってくれるので、足裏全体でしっかり地面をつかんでいる感覚がありました。
【塩田】
実はそこもエコーの特徴のひとつです。「FLUIDFORM(TM)」(フルイドフォルム)と呼ばれる独自の製法を採用しています。これは製造の過程で液状のソールを流し込み、人間工学に基づく木型の形状をほぼ完璧に再現することで、足裏に吸い付くようなフィット感を実現できるのだそうです。
【桂】
他人が履いているところを見ても、カッコいいシューズですよね。デザインに目が行きがちですが、グリップ力や防水性能もしっかり備えられていて、もちろんフィット感もあります。
【室井】
シューズ全体に一体感がありますよね。履き心地は硬過ぎず、柔らか過ぎず。クッションでごまかすようなこともせず、でもクッションが少ないわけでもない。とてもバランスが良いシューズだと思います。
【塩田】
ただ、これは今までのモデルが軽かったからかもしれませんが、最初に手に取った時に多少の重さ(片足約460g/25.5cm)を感じました。歩く時の違和感はありませんがね。
【塩田】
足裏にフィットする構造だったり、エコーの総合的な技術力で重さをカバーできているのだと思います。
試し履き必須!EU表記のサイズで戸惑うかも
【室井】
エコーは「cm」ではなくEUサイズ表記なので、初めて買われる方は最初戸惑うと思います。ちなみに私はいつも通りの「40」(25cm相当)でした。
【桂】
私も以前、エコーの他のモデルを履いたことがあるのですが、その時と変わらず「43」(26.5-27cm相当)でした。
【塩田】
私もいつも通りの「41」(25.5cm相当)を選びました。ただ、気を付けていただきたいことが一点あります。EU表記と日本のcm表記では細かなサイズ感の違いがあったりするので、事前に試し履きをされた上でのご購入をおすすめします。
3人の評価はいかに?
製品スペック
●発売日=2024年8月23日
●鋲タイプ=スパイクレス
●締め付けタイプ=紐
●アッパー素材=天然皮革 with GORE-TEX SURROUND(R)(防水仕様)
●重さ=約460g(片足/25.5cm)
●サイズ=39~45(24.5~28cm)
●幅=3E相当
●カラー=ホワイト、ペイブメント/ブラック、ホワイト/ブラック/グラベル
撮影協力:ラフォーレ&松尾ゴルフ倶楽部
■ GDO室井 プロフィール
GDOゴルフショップの新規事業担当。シューズ愛は中学時代の「エア ジョーダン」シリーズから始まり、学生時代には定期テストの時間が余ると問題用紙のウラにシューズの絵を描いて時間を潰していた。自宅の部屋に靴屋を真似たディスプレイ棚を設置し、それを見に来るだけの友人がいたほど。現在も約60足のシューズを所有している。
■ GDO塩田 プロフィール
GDOゴルフショップセールスプランナー。担当範囲はゴルフギア、シューズ、距離測定器等と多岐にわたる。ラウンド前には必ずコースレイアウトやコース設計家を確認し、マッチするシューズを選んでイメトレをするのが楽しみ。所有シューズは普段履きよりもゴルフシューズの数の方が多い。
■ GDO桂 プロフィール
GDOゴルフショップで中古クラブのセールスプロモーションを担当。188cmと長身で普段は28.0cmを履いているが、スポーツにおいては27.5cmがジャストフィットすることが多い。シューズが好きで気に入ったものをとことん履き続けるタイプ。ゴルフにおいてクラブ以上にシューズの重要性を実感している。