マーク金井の試打インプレッション

ピン ラプチャーV2

2008/11/18 00:00

打ってみると?

試打クラブは表示9度の純正SRシャフト。硬さの目安となる振動数は246cpm。ワッグルすると手元側がわりとしっかりしていて、中間から先端にかけてクイッとしなる。

ディープフェースなので、いつもより少し高めにティをセットして打ってみると・・・1発目から打ち出しがやや高めの放物線弾道。吹き上がる感じはなく、ボールは前に前に飛んでいく。メーカーの意図通り重心の低さが影響しているのだろう。弾道計測器「アキュベクター」で数値を確認すると、フェース中央よりもやや上で捕らえた時のスピン量は「2000~2200回転」。フェース中央で捕らえた時で「2500~2800回転」。前作ラプチャーと比較すると明らかにスピン量が減っており、キャリーとランで飛距離を稼ぎやすい。スピン不足でボールが上がりづらい人よりも、吹き上がって飛距離をロスする人が使った方が、飛ばせるドライバーだ。

そして印象に残ったのが打感とインパクト音。前作に比べるとフェースの弾き感が心地良く、そしてインパクトは「乾いた金属音」。芯を食うと、心地良い感触が耳と手に伝わってくる。スイートエリアは見た目通り広く、打点が多少左右にブレてもボールは曲がりづらい。打ち損じたときはヒール側よりもトウ側に打点が外れる傾向がある。シャフト先端側が軟らかく、トウダウン量が多めなのだろう。ちなみに、先っぽに当たった時でも左への曲がりは軽度。ミスしても直進性がいい球が打ちやすく仕上がっている。

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