マーク金井の試打インプレッション

プロギア RED505ドライバー

2010/07/13 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト10.5度。シャフトは純正のレッドオリジナルフレックス050(三菱レイヨン製)。硬さはM40(R相当)。10.5度表示でリアルロフトが11.25度。フェースアングルは±0度。アウトサイド・イン軌道を意識したモデルであるが、スクエアフェースだ。スライサーだけでなく、フッカーにも構えやすい顔付きだ。

シャフトもアベレージ向けモデルにしてはやや硬め。ワッグルすると手元がしっかりしていて、中間から先端が軟らかい。振動数は238cpm。クラブ重量は285.6gでバランスはD1。長さは実測で46インチ(ヒールエンド計測)。何故かメーカー値よりも0.25長かった。1発目から「スパーン」と心地良いインパクト音とともに、ボールが力強く飛び出す。真っ直ぐ打つ感じでドロー弾道。スクエアフェースなのにつかまりがいい。ダウンからインパクトにかけてオートマチックにヘッドが返る感じが手に伝わってくる。ヘッドだけでなく、シャフトもつかまりをかなり意識した設計なんだろう。それではと意図的にアウトサイド・イン軌道でカット打ちしてみると・・・明らかに右曲がりの度合いが少ない。頑固なスライサーがドローを打てるほどではないが、つかまりの良さはかなりのものだ。反面、インからあおって打つと捕まり過ぎてコントロールがままならなかった。

そして、試打して印象に残ったのが打音、打感の良さ。芯を喰った時だけでなく、ボール半個分ぐらい芯を外しても、澄んだ金属音が耳に伝わり、手には心地良い感触が伝わってくる。また、ミスヒットしてもシャフトに嫌な振動が伝わってこない。慣性モーメントが大きいだけでなく、ミスヒット時のフェースの挙動が安定している感じがした。

スピン量はやや少なめ。芯で捕えると2300~2700回転と理想的な数値。キャリーとランで距離を稼げるタイプだ。長さの割にバランスが軽めなのが気になるが、ヘッドが軽い分だけ、非力な人でもヘッドスピードが上がりやすく仕上がっている。見た目はフッカーにも好まれそうな顔つきだが、実際に打ってみると捕まりにこだわったドライバー。スクエアフェースになっているが、頑固なスライスに悩むベテランゴルファーには、球筋改善で飛距離アップを狙っていけるドライバーである。

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プロギア
スクエアインパクトで大きな飛距離を実現
発売日:2010/02/24 参考価格: 88,200円