マーク金井の試打インプレッション

本間ゴルフ BERES C-01 ドライバー

2011/06/21 10:00

打ってみると?

試打クラブはロフト10度。シャフトは純正の「アーマック6 54 2スター」。フレックスはS。スペックを計測してみると、リアルロフトが12.5度でフェースアングルが+1.5度。アスリート向けにしてはフックフェースの度合いが強めで、アドレスするとフェースは明らかに左を向いている。長さは実測で45.25インチ(ヒールエンド法計測)。クラブ重量は299.1gでバランスはD1。シャフト重量が50g台なことを考えると・・・ヘッド重量、グリップ重量は軽めに設定されているのだろう。

シャフトの硬さの目安となる振動数は253cpm。ワッグルしてもしなりは控えめだ。アベレージゴルファー向けのSに比べると、ややしっかり感がある。素振りでシャフトのしなり具合をチェック後、打ってみると・・・「シュパーン」という澄んだ響きの中金属音。ヘッドとシャフトのバランスが良いので、フィニッシュまで一気に振り切れる。弾道はストレートから軽いフェード。フックフェースになっているが、捕まり過ぎる感じではない。見た目よりはヘッドは返りづらく、真っ直ぐ打てば、真っ直ぐ飛ぶタイプだ。

スピン量は芯で捕らえると、2600~2900回転。重心は高くはないが、低過ぎることもない。フェースのやや上側で捕らえた時、メーカーの意図通り低スピンの放物線弾道を打っていきやすい。試打して印象に残ったのが、打感の良さと操作性の高さ。芯を喰うとボールを弾いた心地良い振動がダイレクトに手に伝わる。そして、自分の意志がクラブに伝わりやすく、クラブの動きをコントロールしやすい。イメージ通り、ドロー、フェードの球筋を打ち分けられる。

反面、少し気になったのがヘッド重量の軽さ。芯を喰った時、ボール初速が思ったほど伸びていない。ヘッドを軽くすると振り抜きやすいが、やや当たり負け感がする。シャープな挙動で球筋を打ち分けやすく、スピンコントロールもしやすい。ヘッドの軽さを考慮すると、ややパワーが落ちてきた50歳以上の熟年アスリートゴルファーと相性が良いドライバーである。

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本間ゴルフ
美しいヘッド形状が魅力
発売日:2011/03 参考価格: 97,200円