マーク金井の試打インプレッション

プロギア egg impact ドライバー

2012/07/31 15:15

打ってみると?

試打クラブはロフト10.5度。シャフトは純正のM43(S相当)。ワッグルすると中間から先端にかけて大きめにしなる。振動数は250cpm。クラブ重量は302.4gでバランスはD0。長さは実測で43.5インチ(メーカ値も43.5インチ)。ヘッドが重いわりにバランスが出ていないのは長さが短いからだ。

まずはシャフトの硬さに合せて軽くスイングして打ってみた。「パシーン」と「カキーン」の中間ぐらいの金属音とともに強めのドロー弾道。フェースの弾き感が強く、捕まりが非常に良い。ダウンからインパクトにかけてヘッドが返りやすいのが手に伝わってくる。真っ直ぐ打てば真っ直ぐ飛ぶタイプではなく、スライサーにも捕まった球が打ちやすいドライバーだ。

試打して印象に残ったのがクラブの重量感。短いから振り切れる想像通りだが、スイング中、ヘッドの重さをあまり感じないのだ。グリップが通常よりも太いことが影響しているのだろう。実重量よりも10gくらい軽いヘッドを振った感じになる。インパクト時の手応えも、重いヘッドを打った感じは希薄なのだ。このため、ヘッドの重さを感じない分だけシャープに振り切れる。重いヘッドが好きな人よりも、軽めのヘッドが好きな人と相性が良い感じがする。パワーがある人よりも非力なゴルファーの方が扱いやすい。

弾道計測してみると、打ち出し角度は12~14度ぐらい。スピン量は2500~2800回転。高めの打ち出し角からキャリーが出やすいタイプ。吹き上がりを抑えることよりも、ヘッドスピードが遅めでも高弾道が打ちやすく仕上がっている。低スピン弾道を打つためには、フェース上側で捕える技術が必要になってくる。

シャフトは中間部分がしなる粘り系。トルクが多めなので、ゆったり振った方がタイミングが取りやすく、そしてゆったり振った方がインパクトのタイミングが合ってくる。前作のegg impactに比べると、2代目となるNEW egg impactは捕まりが格段に良くなっている。クラブの軽さは好みが分かれそうだが、通常の長さのドライバーや長尺だと振り遅れやすいスライサー、そしてドライバーで右OBが出やすいゴルファーには、ティショットのミスを確実に減らしてくれる。クラブが非常に軽く感じるので、非力な人やシニアゴルファーにお勧めしたくなるドライバーである。

クラブを計測してみると?≫
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プロギア
重ヘッドで飛ばせ
発売日:2012/04/09 参考価格: 70,200円